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2011年4月から、当社の10ヵ年経営基本構想“GROWTH 10(グロース・テン)”は、フェーズIIの段階に入りました。フェーズIでは成長のための基盤を築きましたが、フェーズIIでは成長を実感しなければなりません。しかしながら、国内の製油業界は、穀物原料高騰、少子高齢化による市場の成熟化、搾油量の減少など非常に厳しい経営環境にあります。ここ数年のこうした変化は、一過性ではなく構造問題としての認識が必要です。“GROWTH 10”は、そうした転換期にあって次の100年に向けて新たな成長を実現するため、大胆に事業構造を変革し国内外の市場を創造する取り組みです。フェーズIIでは、フェーズIで取り組んできた基盤作りと成長への布石を具体的な成果として収益に反映させてまいります。「利益志向」と「技術重視」、「海外市場開拓」をキーワードに、「安定した収益基盤の確立と確かな成長を実現する」重要なフェーズと位置づけ、大きく飛躍してまいりたいと思います。 油脂・油糧事業領域での収益の安定化を前提に、加工油脂事業を第二の収益事業として油脂事業に匹敵する事業に育て上げ、また、中国油脂・油糧事業、ヘルシーフーズ事業、ファインケミカル事業、大豆食品・素材事業などの成長事業は収益面での自立を前提に、次の成長への布石を打ってまいります。また、国内だけでなく成長拡大するアジア市場は大変魅力的で、アジアを中心に海外の活力を取り込むことが重要です。差別化された技術を武器に中国、マレーシアなどの拠点の優位性を活かし、スピード感を持って海外市場開拓をさらに積極的に進め、海外売上高比率30%以上を実現してまいりたいと思います。 グローバルに展開する企業グループとして、地球規模の社会的課題を避けて通ることはできません。当社は原料のほとんどを海外に依存しているため、原料調達にかかわる課題が非常に大きな要素になってきます。たとえば、森林伐採などの問題では、産地や輸出先の企業・団体・NPOも参加する「持続可能なパーム油のための円卓会議(RSPO)※1」が組織されており、当社でもグループ会社が加盟しています。他の原料も含めこうした問題には、正面から向き合っていかなければならないと考えています。また、地球規模の課題のひとつに飢餓があります。食に携わる企業として、その解決の力になりたいという思いで、当社は7年間にわたり国連世界食糧計画(WFP)を通じて支援を続けておりますが、社員の協力の輪が年々広がっているのは嬉しいことです。加えて、海外展開を進める当社の決意として、7月に「国連グローバル・コンパクト※2」に参加しました。これらを通じて、当社はグローバルな視野で、将来にわたる課題の解決に貢献していきます。 |
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これまで当社は一貫してCO2排出量、廃棄物の削減に対しコージェネレーションシステムを含む燃料転換の推進や3R活動などを実施してきました。当社の国内工場は、植物油工場としては世界トップ水準の環境負荷の少ないものとなっています。2009年策定の環境理念・環境方針のもと、コーポレート・ステートメントである“植物のチカラ”を技術で引き出し、原料・資材の調達から生産・流通・廃棄にいたるまで、地球環境に配慮した商品・サービスの開発と提供を通じて、資源循環型社会の構築を目指し、当社にふさわしい環境政策を実施していきます。 |
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当社グループの企業価値を高める最大の原動力は人材です。もともと当社は、教育に熱心な風土があり、「教育はあらゆる業務に優先する」という考えを教育の柱にしてきました。人事制度では、能力開発や仕事を通じて一人ひとりが大きく成長し、ひいては会社の成長につながるという理念が貫かれています。 ワールドワイドにビジネスが拡大する中で、海外で実力を発揮できるグローバル人材を育成することが今後の重要な課題です。活躍する場が広がるにつれ、社員一人ひとりに大きなチャンスが広がっています。能力を磨き、やる気さえあれば大きな舞台は用意されており、当社は社員にとっても働きがいのある非常に魅力的な会社だと思います。難題に果敢に挑戦し乗り越える勇気と行動力をぜひ発揮していただきたいと思います。 日清オイリオグループは、環境変化に機敏に応える柔軟な企業風土をもち、ステークホルダーの皆様とのコミュニケーションを積極的にとりながら、社会から期待される企業として今後も成長してまいります。 |
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| 2011年6月 | ||
| ※ 1「持続可能なパーム油のための円卓会議(RSPO)」については、フルレポート 103ページをご覧ください。 ※ 2「国連グローバル・コンパクト」についての詳細は、ハイライト 16ページをご覧ください。 |