商品開発のあゆみ

変化する時代のニーズにお応えし、日清オイリオグループが開発してきた商品の数々をご紹介します。

年代
食の変化
できごと・新商品の開発
明治・大正・昭和初期
食の西洋化
食の多様化
1907年 日清豆粕製造株式会社 創立

1924年 日清サラダ油

日本ではじめて発売されたサラダ油ドイツから最新の精製機械を導入し、大豆特有の青臭さ除去に取り組み、サラダのような生食でも食べることのできる精製度の高い食用油とした。当時、技術指導にあたったメルク博士は、『日清サラダ油』の生みの親とされている。
1959年 研究所設立

1949年に「研究部」としての活動を開始し、10年後の1959年「日清製油研究所」と改称、研究所の設立となった。16名からスタートし、食用油、工業油、たん白の研究を源流とし、様々な商品を生み出す礎となる研究開発に取り組んでいった。
1960年~
簡便志向
1968年 ソイミー(大豆たん白食品)

栄養価抜群の大豆たん白商品で、独自の技術で大豆臭をおさえた。「大豆(SOY)の肉(MEAT)」の意味をこめて「ソイミー」と名づけられた。従来、国内の大豆たん白商品の大部分が『濃縮たん白』だったのに対し、ソイミーは、たんぱく純度を高めた『分離たん白』による繊維状商品として、日本で初めて工業化された点が画期的だった。
1970年~
飽食の時代
食の情報化
1970年 O.D.O(医療用グリセリンエステル)

中鎖脂肪酸のグリセリンエステルカロリー補給を目的とする医療用原料として販売開始。
1972年 TIO(化粧品用油剤)

化粧品のベースとなる油剤イソオクチル酸とグリセリンを反応させ、食用油と同じ工程を経て商品化された。TIOの発売を機に、大手化粧品メーカーとの共同開発等が開始され、当社の化粧品原料としてのエステル開発が軌道に乗り始めた。
1972年 日清サラドレ

ドレッシング市場に参入クリーミータイプの『フレンチドレ』、『ソフトドレ』、『ロシヤンドレ』、続いてセパレートタイプの『サワードレ』を発売。開発にあたっては、当社の技術者をこの分野の先進国であるアメリカへ派遣して情報収集を行い、研究員総結集での風味テストを繰り返した。ドレッシングは保存性も大きなポイントとなるが、保存料は一切使わず自然食品として保存性能を持たせることに成功している。
1980年~
健康志向
グルメ志向
1980年 日清マヨドレ

卵を使わず作った、画期的な純植物性のマヨネーズ風調味料で、現在も発売を続けている。1982年には日本食糧新聞社の第1回「優秀ヒット賞」のひとつに選ばれた。
1981年 マーガリン・ショートニング
日清ボンランド

マーガリン、ショートニングなどの業務用商品群のブランドを「日清ボンランド」と定め、当時の西ドイツのトップメーカーだったワルター・ラオ社と技術・業務提携を行って技術習得し、日本の業務用マーガリン市場へ参入した。
1982年 豆乳

1970年頃から豆乳の研究に着手しており、この年「日清サラダ油の豆乳」の調整豆乳「ストレート」と豆乳飲料「コーヒー」「フルーツ」を発売した。
現在は大豆を発芽させてから搾った『発芽豆乳』を通信販売にて販売している。
1988年 治療用食品 シルキー80

治療食品という言葉さえ存在しなかった1988年当時に、腎臓患者向けの低たん白・高エネルギー食品「シルキー80」の商品化に成功。
1990年~
健康志向
食の外部化
スローフード運動
1991年 トロミ調整食品 トロミアップ

食べ物を飲み込むことが難しい方に、手軽にトロミをつけることができるトロミ調整食品「トロミアップ」を市場化ユーザーニーズに合わせて商品を開発し続け、現在もトロミ調整食品のパイオニアとして市場をリード。
1992年 日清キャノーラ油

国内では一般的となったキャノーラ油のさきがけとなった商品開発者の3つのこだわりは1.新規性の高いカナダ産No1グレード純正菜種「キャノーラ」種使用。2.当社独自のHT&ST製法というハイレベルな精製工程を採用。3.油臭さのない水のように透明感のある完成度の高い商品を目指す。透明感のある水をイメージした青色のパッケージも斬新。その後2001年にはさらに技術を進化させて、酸化をおさえて丁寧に精製する「ライト&クリア」製法を採用した。
1995年 横須賀事業場竣工

横浜神奈川工場内に設置されていた研究所を、横須賀市神明町に移転した。新しく施設を完成させ、新技術の創出や、研究開発の強化を図った。
1996年 BOSCOオリーブオイル

日本人の嗜好に合う、良質なオリーブオイルを提供したいとの強い思い入れもあり、当社のオリジナルブランド『BOSCO』を立ち上げた。「BOSCO」とは「森」を意味するイタリア語。発売にあたり、良質なオリーブの確保、オリジナルな本格風味の開発、製造や品質管理面、輸入にいたるまで、あらゆる面に徹底的な管理体制をもち、こだわりの高品質商品とした。
2000年~
食の安心・安全志向
ナチュラル志向
(自然派志向)
2003年 ヘルシーリセッタ

ヘルシーリセッタは、天然成分「中鎖脂肪酸」の働きで、『体に脂肪がつきにくい』のが特長の健康オイル厚生労働省に、体に脂肪がつきにくい機能と安全性が認められた特定保健用食品である。
2004年 ヘルシーコレステ

ヘルシーコレステは、天然成分「植物ステロール」の働きで、「コレステロールを下げる」のが特長の健康オイル厚生労働省に、血中コレステロールを下げる機能と安全性が認められた特定保健用食品である。
2008年 日清ヘルシーベジオイル

パームフルーツオイルをベースにした、あらゆる料理に使える国内初の家庭用食用油。時間がたっても「サクッ」と軽い食感を独自の音響評価によって実証。酸化に強い、加熱時のニオイが少ない、低温でも固まりにくい特長もある。
2008年 日清ヘルシーごま香油

焙煎ごまの濃い香りと旨み。さまざまな料理を香り豊かで、ヘルシーに仕上げる一番搾りごま油、低温焙煎ごま油と、良質ななたね油を合わせることで、「焙煎ごまの豊かな香り立ち」と「ごま本来の旨み」を実現。
コレステロール0ゼロ。ごまセサミン含有。
2009年 家庭用商品に酸化ブロック製法導入

油を容器に充填する時、容器のヘッドスペース(容器内のキャップから液面までの空間)の酸素を追い出し、窒素を充填することで、容器内の酸素濃度を低減させる日清オイリオ独自の特許製法。
従来品よりも開封前の酸化を抑え、開封後もよりフレッシュに。(当社比)
2010年~
食の安心・安全志向
美・健康志向
2015年 日清ヘルシーオフ

揚げ物の吸油量を最大20%抑制できる初めての食用油。衣に含まれる油便を少なくし、食べたときにカラッとした油切れの良さを実感できる。
2015年 日清健康オイル アマニプラス

食用油で初めての機能性表示食品。「α-リノレン酸」のチカラで実現した血圧が高めの方向けの健康オイル。
2016年 フレッシュキープボトル
かけるオイルシリーズ

油を酸化から守る二重構造のフレッシュキープボトルで、開封後もフレッシュ。欲しい分だけピタッと注げるのもうれしい特長。オイルをそのままかけて使う食習慣の広がりを背景に、市場も拡大。
2016年 技術開発センター竣工

横須賀市にあった中央研究所を横浜磯子事業場内に移転。生産との融合、本社機能との連携を強化し、研究開発のスピードアップ、お客様の求める価値の提供を強化する。