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高血圧症とは?

高血圧症とは、血圧の高い状態が慢性的に持続している状態のことです。高血圧症は、血圧の程度によって身体に与える影響が大きく異なりますので、重症度を予測して対応しなければいけません。

血圧:大動脈から血液が全身へ送り出されるときの圧力のことです。心臓が収縮して、血液が最大量送り出されたときの圧力が“上の血圧”で、収縮期血圧といいます。また、心臓が拡張して、血液がまったく送り出されていないとき、弾力ある大動脈の圧で血液が流れる最も低い圧力が“下の血圧”で、拡張期血圧といいます。血圧は身体的、精神的活動により刻一刻と変化しています。

高血圧症を放置しておくと

高血圧症は、初期においては全く症状が無く、サイレントキラーとも呼ばれています。すなわち、放置しておくと動脈硬化、脳、心臓および腎臓などの重要臓器を障害するからです。ときには、突然生命を脅かすような病態が出現します。

脳  → 脳卒中(脳梗塞・脳出血)となり生命あるいは生活の質を著しく低下させます。
心臓 → 高い血圧に打ち勝って血液を送り出そうとして肥大し、次第に対応できなくなり心不全になってしまいます。心不全の半分は、高血圧症によるものです。
腎臓 → 腎硬化症となり尿を産生できなくなってしまいます。


高血圧症をふせぐには

高血圧をふせぐには、毎日の食生活や適度な運動、ストレス解消などを常に意識しておくことが大切です。

適切な食事適度な運動禁煙と節度ある飲酒疲労・ストレス解消健康診断血圧の測定




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1.減塩しましょう
過剰な塩分摂取は血圧を上昇させます。高血圧症の約3割の人は、減塩だけでも血圧が顕著に改善します。また、薬を服用している人も減塩することによって、薬の効果が出やすくなり薬量を減らすことが出来ます。1日6gが目標ですが、最高でも10g以下にしましょう。

2.カリウムをとりましょう
カリウムを多く摂取すると、尿から血圧上昇作用のあるナトリウムの排泄を増加させるため、血圧を下降させる効果があります。
カリウムは野菜や果物に多く含まれています。また、最近ではナトリウムを抑えてカリウムを多く含んだ食塩に代わる調味料が手に入ります。

3.カロリーを多くとりすぎない
高血圧症では、肥満が重なるとさらに血圧を押し上げます。標準体重の10%以上の肥満は、右の表を参考に、適切なカロリー摂取をこころがけましょう。





適切な運動
運動は、肥満の予防や改善に効果があるだけでなく、今回取り上げた3つの生活習慣病の予防と治療に効果があります。また、運動の習慣化は若さを保つ上で非常に効果的です。
それでは適切な運動とはどんなものでしょうか。
運動には4つの要素があります。

1. 運動の種類:ジョギング、ウォーキング、サイクリングのような有酸素運動が安全で効果があります。
2. 運動の強度:心拍数で適度な強度を決めるのが良いでしょう。
(220-年齢)×(0.5ないし0.6)の心拍数が安全で効果がある強度です。
3. 運動している時間:運動強度によってことなります。上記の安全な強度であれば、1回の運動時間の目安は、20〜30分です。
4. 運動する頻度:頻度は週に3回が理想ですが、週1回でも効果があります。

運動を生活の一部にしましょう。エレベーターを使わず、階段の使用や通勤時に1駅歩くなど、日常の生活を活動的にする良い生活習慣を身につけましょう。

禁煙と節度ある飲酒
禁煙

喫煙は自分の意思でなる生活習慣病です。今回お話した3つの疾患と同等かそれ以上に健康を様々な面から侵します。高血圧症を薬で治療しても喫煙すると何の効果もなくなってしまいます。
喫煙は百害あっても一利無しですが、禁煙すればその時から状態は改善します。
禁煙できない理由は、習慣性とニコチン依存症のためです。多くの人は習慣性喫煙ですので克己心さえあれば禁煙できます。また、ニコチン依存症の人は、ニコチン製剤を用いて依存から離脱もできます。


まずは禁煙すべき動機付けを今持ちましょう!

お酒
適量は、百薬の長です。しかし、大酒は血圧上昇、糖尿病の悪化および脂質の上昇をきたします。週に1〜2回は、お酒を断つ「休日」をもうけましょう。




疲労・ストレス解消
現代人は、さまざまなストレスにさらされています。適度なストレスは体には必要ですが、過剰なストレスは精神と身体に悪影響をあたえます。ストレス過多の危険信号のひとつが疲労です。また、これらは生活習慣病の増悪因子としてはたらきます。

ストレスと疲労の解消の5か条
HEART
(心臓)を大切にすることです
ope :人生を楽しみましょう
at :食生活に注意を払いましょう
ctivity :はつらつと活発に生活しましょう
est :疲労を明日に残さないように十分睡眠・休養をとりましょう
raining :週に3回は積極的に運動をしましょう

健康診断
健康診断は健康について考える良い機会です。また、身体の仕組みを知る機会でもあります。
・病気の早期発見だけでなく、日常生活のあり方を考え直してみましょう。
・健康上の不安、疑問を解消しましょう。
・仕事への取り組み方を考え直してみましょう。


血圧の測定
高血圧症には自覚症状がありません。そこで正常だと思っていても、知らない間に血圧が高くなっていることがあります。血圧が正常な人でも、健康診断以外に血圧を測定してみましょう。
血圧は刻一刻と変化しています。通常は外来での血圧を参考に治療を行っていましたが、最近では家庭で測定する血圧がとても有用であることが判ってきました。

家庭血圧を測定する時の注意点

〔測定する時〕
朝:起床後1時間以内で、排尿後、朝食前および服薬前に測定する。
夜:就寝前に測定する。

〔測定方法〕

1. 上腕で測定する血圧計を用いる。手首や前腕での血圧計は測定誤差が大きいので使用すべきではありません。
2. イスなどに座った姿勢で、血圧計を心臓の高さにして測定する。
3. 血圧は刻一刻と変化しており、心身の活動で20〜40mmHg程度は変化します。1回1回の測定で一喜一憂しないようにしましょう。

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