新しい春を迎え、お弁当作りが始まった方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、栄養バランスのとれたお弁当作りのポイントと、おすすめレシピをご紹介します。お弁当は主食：主菜：副菜の量が３：2：１になるのが理想で、食材の色に注目して組み立てると、バランスが整い易いです。お弁当は冷めた状態で食べることが多いので、香り、味、食感に変化をつけると、最後まで楽しんで食べられます。癖のない日清ピュアグレープシードオイルと、香り豊かな日清ヘルシーごま香油を使い分けるなど、オイルの力も借りると変化をつけ易いです。

　今回ご紹介するピーマンとしらすの卵焼きは、お弁当のおかずの定番である卵焼きに一手間加え、美味しさも栄養価もアップしたものです。ピーマンに含まれるβカロテンは脂溶性のため、油で炒めることで吸収率が高まります。また、ピーマン独特の青臭さを感じにくくし、小さなお子様も美味しく食べられます。ピーマンが苦手な場合は、ピーマンがくたくたになるまで火を通すと、より食べやすくなりますよ。しらすは旨みと塩味が強いので、加える塩は少量で十分です。

冷めたお弁当は単調に感じ易いので、香りや彩りを豊かにすると食欲も増します。忙しい朝のお弁当作りは大変ですが、１日のトータルで栄養バランスが整えば大丈夫です。無理をしすぎず、オイルの力も借りながら、お弁当生活を楽しんでくださいね！

玉田悦子 （料理家・食育講師） 企業のレシピ開発、料理撮影に取り組むと同時に、食育活動に力を入れている。
子どもの頃から様々な食材に親しみ、体に必要なものを理解する必要があると感じ、子どものための食育スクール「青空キッチン市川」を主催。料理技術と共に、考える力を養うレッスンをしている。子どもの好き嫌い克服セミナーも好評。