肌の潤いには水分と皮脂がバランスよくあることが大切です。水分は肌の表面からどんどん蒸発し、乾燥します。その蒸発を抑えるためにも皮脂が皮膚の表面にきちんとあることが大切なのです。皮脂不足を予防するために大事なのが、皮脂の原料となる油をしっかり摂ること。そして、オメガ3とオメガ６の油をバランスよく摂ることも肌トラブルの防止には良いと言われています。オメガ３は青魚だけでなく、アマニ油などに豊富に含まれているので、食事に加えることで簡単に摂ることができます。「油を摂ると太る」というイメージがどうしても先行しがちですが、これは摂取カロリーが多ければどんな食材でも肥満につながるため、油に限ったことではありません。 　油は消化吸収に時間がかかるため腹持ちが良く、しっかりと満足感を得られるので、適度な油を摂ることは腸内環境を整える上でも、理想的な体型を目指す上でも大切なことなのです。 今回は、血管に柔軟性を持たせたり、血中中性脂肪を下げる効果もあるオメガ3をたっぷりと含んだアマニ油を加えて作る体が潤う一品をご紹介いたします。

　腸内環境を整える発酵食品の納豆にアマニ油を加えてしっかりと混ぜることで無理なく良質の油を摂ることができ、腸に潤いを与えることができます。 さらに中医学ではアボカドも潤腸（腸を潤す）作用があると言われているため、相乗効果が期待できます！ しっかりと混ぜて泡立った卵白に炊いた白米を加えると、ふわふわとした食感のご飯に仕上がりますよ。火を使わずにできるヘルシーな一品、ぜひお試しください！

納豆に「日清アマニ油」を加えてしっかりと混ぜておきます。長いもは皮をむいて粗く刻み、アボカドは1cm角に切ります。卵は卵黄と卵白に分けます。卵白は泡立つまでしっかりと混ぜ、炊いたご飯を加えてさらにふんわりとするまでよく混ぜたら器に盛ります。その上に、納豆、長いも、アボカドをのせ、納豆付属のたれを全体に回しかけ、中央に卵黄をのせてできあがりです。
＊アマニ油をポリスチレン容器に入れると容器が割れ中身がこぼれる可能性があるので、納豆にアマニ油を混ぜる際は、お皿や器などに移してから混ぜてください。

　寒さが厳しく、乾燥が気になるこの時期は、積極的に良質な油を程よく生活に取り入れ、内側から潤う体を作っていきましょう！ アマニ油は熱に弱いため、今回のように納豆に加えたり、トマトジュースなど日頃飲んでいる飲み物に混ぜたりと、日々のルーティンにさりげなく加えることで、無理なく毎日続けることを意識してみてください！ その習慣が皆様の体や生活にきっと潤いを与えてくれるはずです。

西岡麻央 （料理研究家/国際中医薬膳師） 野菜を使った料理が得意。カフェ、レストランのメニュー監修や企業向けレシピ開発、食関連の記事の執筆、テーブルスタイリングなどを中心に活動中。
パワーサラダ専門店「HIGH FIVE SALAD」レシピ監修

著書：パワーサラダレシピ、パワースープ＆ホットパワーサラダレシピ