独自研究

調理適性と栄養効果を併せ持つ食用油の開発 ~ヘルシーリセッタ~

中鎖脂肪酸は、エネルギーになりやすい(体脂肪になりにくい)という栄養特性があります。
しかし、一般の食用油に使用するには、調理適性の面で大きな課題がありました。それは、「発煙」と「泡立ち」です。
調理適性と栄養効果を併せ持つ中鎖脂肪酸入りの食用油の開発は、この2つの課題の克服にチャレンジすることから始まりました。

●エステル交換技術による発煙・泡立ちの解消

100パーセント中鎖脂肪酸からなるトリアシルグリセロール(MCT)をフライに用いると、発煙温度が低いため、「発煙」を起こしてしまいます。また、MCTと一般の食用油を混合して用いると「泡立ち」やすく、吹きこぼれ等の原因になります。
研究の結果、100パーセント中鎖脂肪酸からなるトリアシルグリセロール(MCT)とベースの植物油(なたね油)をエステル交換することで、油の分子量をそろえ、「泡立ち」を改善することができました。また、分子量が大きくなることで、「発煙」温度が上がり、調理時の発煙も解消されました。

発煙温度

日清オイリオの「エステル交換技術」により、中鎖脂肪酸の機能を食用油として活かすことが初めて可能となり、調理適性と栄養効果の両方を併せ持つ健康オイル「ヘルシーリセッタ」が誕生しました。(出典:根岸ら オレオサイエンス2004(4)10 417-423)

●ヒト試験でリセッタの有効性を実証

ヘルシーリセッタの特長である「体に脂肪がつきにくい」ことを実証するためには、ヒト試験、すなわち大規模な臨床試験と体脂肪他各種測定が必要不可欠です。
体脂肪の測定は、体重と体積から計算する方法、皮脂厚をはかる方法、インピーダンス法など様々ありますが、基礎になっているのは体密度法です。
かつては体脂肪測定といえば、水の中に入り、あふれた水の量から換算するというもので、測定には大変な苦労がありました。今は空気の体積から測定できるドーム型の体脂肪測定装置もあります。この装置を活用し、多くのデータを取ることができました。

ヘルシーリセッタ摂取による体脂肪・体重の変化

体脂肪の変化

体重の変化