化粧品メーカーや化粧品OEMの担当者に対して、当社の化粧品原料（エステル油剤）を販売する営業活動を行っています。当社の化粧品原料は、国内だけでなく海外の化粧品メーカーにも販売しており、グローバルに展開しています。中国やスペインにも製造・販売拠点があり、海外とのやり取りも日常の仕事です。化粧品は主に水、油、活性剤から構成され、化粧品における油は重要な役割を担っています。例えばメイクアップ化粧品には、発色やツヤのよさ、水に強いこと等が求められ、当社の原料を配合することでそれらの機能を付与することができます。技術営業として、データを示しながら機能性や使い方を説明し、お客さまの要求に合った原料を提案することが重要です。10数名の営業担当者で国内外のお客さまとやり取りをするため、営業担当者一人一人が担う仕事の幅は大きく、若手のうちから海外の仕事を含めて様々な仕事を経験できるのはやりがいの一つだと感じています。仕事をする上で大切にしていることは、広い視野を持つことです。化粧品原料の提案においては、価格や機能だけではなく、環境への配慮や各種認証への対応等、様々なことが求められ、トレンドも変わっていきます。私たちが提案する原料を使用した化粧品の販売は１～２年後ということもあります。将来を見据えながら、世界で起こっていることに目を向けることが大切だと感じています。

大学、大学院では光化学や有機合成を専門とする研究室で研究を行っていました。大学で学んだ化学の基本的な知見は今の仕事でも活かすことができますが、化粧品原料の技術営業としてはより専門性が求められます。化粧品に関わる様々な知識や当社の独自性のある高付加価値製品の特徴を理解することは、お客さまへのよりよい提案へと繋がります。入社してすぐの頃は分からないことが多く、インプットすることに苦労しましたが、徐々に自分のアイデアを出せるようになり、小さいことでも成果を出せたときは成長を実感します。自分が提案した原料が採用されたときや、社内で提案が通り、自分の意見が認められたときは非常に嬉しいです。グローバルに事業展開している中で、世界のトレンドやニュースに興味を持ち、普段馴染みのなかった化粧品への理解など自分の視野が広がっていくことも、今の仕事をやっていて良かったと思うことの一つです。

当社が販売しているのは化粧品の原料ですので、最終商品として販売されることはありませんが、提案に関わった化粧品を店頭で見かけた時や、ヒット商品になった時は非常に嬉しいです。自分の仕事が多くの人々の心身の健康や美を支えていることを実感する瞬間でもあります。今後も幅広い知識を身につけ、当社の高品質な化粧品原料をより多くのお客さまに使用して頂けるような提案を行っていきたいです。将来的には、日清オイリオブランドの価値向上に貢献していきたいと考えています。当社全体としても、グローバル化の加速に向けた取り組み、培ってきた技術をもってお客さまの課題を解決し、事業規模を拡大していくことが必要です。日清オイリオの「OilliO」には、オイルの領域を拡げ、さらにはそれを超えていくという意志が込められています。私はファインケミカル事業を拡大させ、会社での存在感をより高めていくことに貢献したいです。また、食品事業、ファインケミカル事業の連携を強め、シナジー効果の発揮に貢献できる人材へと成長していきたいです。