研 究

[技術開発-応用研究]環境負荷の少ない製法や
植物由来原料を用いた食品・
ファインケミカル製品を開発する

H. K

応用研究所 環境・分析技術開発課
2021年入社
自然科学研究科 生命・食料科学専攻修了

私のこだわりエステル合成技術を軸に、
環境負荷の少ない
製品の開発に取り組む

当社といえば食用油のイメージを持つ方が多いかと思いますが、化粧品原料などを扱うファインケミカル事業も展開しています。私のキャリアはファインケミカル事業の製品開発部門でスタートし、3年間、化粧品原料や化学品に使用されるエステル油の開発を担当していました。この業務を通じて、さまざまな製品の製造方法や分析評価技術を習得し、技術者としての基盤を築くことができました。現在は応用研究所で、環境負荷の少ない製法の開発や植物由来原料を用いた食品・ファインケミカル製品の開発に取り組んでいます。具体的には、日用品価格やエネルギーコストの高騰といった社会課題の解決に向けて、価格と付加価値を両立した製品の開発や、環境負荷が少ない効率的な製法の確立を目指しています。これまでに培ったスキルを活かし、お客さまと地球にやさしい製品開発を実現するため、日々挑戦を続けています。

成長を感じた瞬間失敗しても諦めずに
新規製法の開発に挑戦、
新たなプロセスを構築する

環境負荷の低減を目的に新規製法の開発に挑戦した際、自身の成長を実感しました。当時、導入しようとした技術は部署内での知見が少なく、他部署の方々と協議を重ねたり、論文や専門資料を徹底的に調査したりしながら検討を進めました。初期段階では失敗が多く、結果が出ない日々が続きましたが、原因を考察し、改善を積み重ねることで、従来製法よりも環境負荷が少なく、効率的な新しい製法を開発することに成功しました。さらに、これまで学んできた従来製法の知見を活用し、新規製法の利点と組み合わせることで、より柔軟で実用的なプロセスを構築することができました。この経験を通じて、幅広い合成技術の知識を習得できただけでなく、他部署との連携や課題解決力、粘り強さを磨くことができ、現在の業務を進める上での大きな財産となっています。

成し遂げたいことファインケミカルと
食品の技術の強みを活かし、
長期的な価値提供を実現したい

新たな価値の創造と環境負荷の低減を両立した製品・製法の開発を通じて、持続可能な社会の実現に貢献したいと考えています。例として、食用油の製造工程で発生するバイプロダクト(副生成物)を活用したファインケミカル製品の開発に挑戦しています。植物資源を無駄なく活用し、生産効率を向上させることで、より環境負荷の低い製品を提供することを目指しています。
また、現状はラボスケールでの検討が中心ですが、将来的には製造スケールでの業務も経験することで、研究段階から製品化までを一貫して担える技術者になりたいと考えています。これまでのキャリアでファインケミカルと食品の両分野を経験している強みを活かし、それぞれの技術や知識を融合させることで、新製法や新製品を開発したいです。「おいしさ、健康、美」をさらに追求し、社会に長期的な価値を提供できる存在になりたいと考えています。

[プロフィール]

大学で生物有機化学を専攻していたこと、食べることが大好きであることから、自身と日清オイリオの事業がマッチしていると感じ、入社。小学校から大学まで所属した野球部にて培った体力を活かし、日々精力的に仕事に励む。

[オフタイム]

平日はジムで筋トレをしたり、横浜スタジアムで野球観戦をしたりしています。休日は、同僚とゴルフや野球に取り組み、冬になるとスノーボードや旅行など自然の中でアクティブに過ごし、リフレッシュしています。

[H. Kのある一日]

8:50

出社

試作実験開始
時間がかかる実験が多いため、出社したらすぐに実験を開始
10:00~

仕事(AM①)

デスクワーク
メールチェック、文献や特許の調査
11:00~

仕事(AM②)

試作実験の進捗確認
サンプリングし、問題なく実験が進行しているか確認
12:00~
13:00

昼食

食堂にて同僚や同期と昼食
13:00~

仕事(PM①)

打ち合わせ
次の実験計画について、部署やファインケミカル事業部のメンバーと検討
15:00~

仕事(PM②)

前回試作したサンプルの評価
目的通りの機能があるか確認し、次の試作に向けた改善点を考察
17:00~

仕事(PM③)

試作実験の片付け、翌日の実験準備
17:20

退社

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