研 究

[技術開発-応用研究]基礎研究と製品開発の経験を活かし、
グローバルに展開できる
チョコレート用油脂を開発する

S. T

応用研究所 チョコレート・デイリー用油脂開発課
2012年入社
生命ナノシステム科学研究科 
生体超分子システム科学専攻修了(入社時)

私のこだわり幅広くトレンドを掴み、
積極的に形にしてみる

現在、私はチョコレート用油脂の開発業務を行っています。チョコレートにおける油脂の役割は、風味・保存安定性・物性など多岐にわたります。その中でも、使用する油脂によって“パリパリした食感”や“滑らかな口どけ”など、チョコレートの物性を制御できるところが非常に面白いと感じています。日頃から、製菓業界に限らず、さまざまな食品のトレンドに着目したり、学会やセミナー、展示会などに積極的に参加したりすることで、知識や情報の収集に努めています。また、浮かんだアイデアは理論構築ができていなくても積極的に形にしてみることで、思いがけない発見につながることがあると考えています。それが特許化や製品化につながる可能性もあり、もちろん失敗もありますが、その過程から多くを学び、成長につなげられることに大きなやりがいを感じています。

成長を感じた瞬間社会人博士課程での基礎研究と、
グループ会社での製品開発が大きな糧に

入社以来、私が成長を感じた瞬間は大きく二つあります。一つ目は、基礎研究の部署に所属していた頃、大学との共同研究をきっかけとして社会人博士課程へ挑戦した時です。業務と並行して、大学と会社を行き来しながら実験を積み重ね、海外での学会発表や論文作成などを行うことは、私にとってはとても困難な道のりでしたが、たくさんの方々の協力のもと、やり遂げることができた経験は大きな糧となっています。二つ目は、グループ会社であるチョコレート原料メーカーの大東カカオ株式会社へ出向し、製品開発に携わった時です。当初はチョコレートやチョコレート用油脂の知識が乏しかったため、会話の内容を理解することさえも難しい状況でした。その後、経験を積んでいく中でさまざまなプロジェクトに参加したり、自分のアイデアが詰まった製品を開発したりすることができました。基礎研究の部署では経験する機会が少なかった、お客さま目線での開発やプレゼンなどを数多く経験し、成長を実感できる機会が多くありました。

成し遂げたいことお客さまのニーズや
課題にあらゆる角度から応え、
グローバルに活躍

これまでの経験で培った知識を活かしながらさらに深めていくことで、チョコレート用油脂の拡販に貢献したいと考えています。チョコレート用油脂はこれまでに多くの研究がなされていますが、油脂には未知の可能性が多く残されていると考えています。新しい素材や分析手法などに常にアンテナを張りながら、お客さまのニーズや課題にあらゆる角度から応えることができる人材でありたいと思います。また、将来的には海外拠点でチョコレート用油脂の拡販に携わることが目標です。国や文化の違いによってニーズや課題も異なるため、困難も多いかと思いますが、だからこそ、成し遂げられた時の達成感は大きいと考えています。そのために、チョコレート用油脂のスペシャリストになるための研鑽を続けていきたいと思います。

[プロフィール]

学生時代、食品会社の研究開発者と交流した際、「自分が携わった商品を消費者が手にする姿に喜びを感じる」という言葉に共感し、食品業界を志望。その中でも、油脂業界における日清オイリオの高い技術力・グローバルな事業展開に魅力を感じ、入社を決意。

[オフタイム]

昨年から16年ぶりにバスケットボールを再開しました。月に数回、数時間ほど練習と試合で汗を流しています。年が離れた方ばかりのチームにも所属しており、リーグ戦では最年少の若手として重宝されています。今後も体が動く限り続けていきたいです。

[S. Tのある一日]

8:50

出社

メールチェック、予定の確認
9:30~

仕事(AM①)

チョコレートの試作、片付け
12:00~
13:00

昼食

デスクにて部署のメンバーと昼食
13:00~

仕事(PM①)

打ち合わせ
14:00~

仕事(PM②)

報告書の作成
16:00~

仕事(PM③)

明日の試作へ向けた準備
17:20

退社

研究の仕事を知る