品質管理課の役割は、消費者に安全・安心な製品を届けることです。製品の品質や工場内の環境を検査し、製品の出荷可否の判断や工場内の衛生性の確認をします。検査には水分や油分などの状態を調べる理化学分析と、微生物の検査を行う衛生性の分析があり、私が現在担当しているのは衛生性の分析です。各工場から届けられる製品サンプルを検査し、衛生性の管理値を超えたり普段と異なる値が出たりした場合、工場と連携して原因の特定や必要な改善指導を行います。大切にしていることは、分析値の時系列的な変化を把握することです。以前、理化学分析を担当していた際、分析結果を上司に報告すると「油分の値が昨日より高いね。どうして?」と質問され、うまく答えることができませんでした。数値が規定内に収まっていたので、そうした変化を気に留めていなかったからです。上司の指摘から、少しの変化が重大な結果を招くこともあり、規定内の数値であっても変化を見逃さないことが重要であると認識しました。以来、過去の分析値などを見ながら時系列的な変化も把握するようにしています。