食と生活情報レポート

食生活を中心とした社会の動きについて、調査した結果を紹介します。

家族が揃う食事、揃わない食事(上)

夕食に家族が揃うことが減った、と言われるようになって久しいですが、回答者の主婦が子供の頃、夕食を家族そろってほぼ毎日食べていたと回答したのは73%を占めていました。
この傾向は年代が上がるほど強くなり、また年齢が高くなるまで家族と一緒に夕食を食べていたこともわかりました。

(日清オイリオグループ(株)生活科学研究課調べ)

現在の生活では、かけだし主婦では、揃って夕食を食べている家庭が60%で、結婚4年目以降の若手主婦は38%、結婚10年目以降の中堅主婦になると32%と段階的に減少しています。これは、年を経るにつれ夫の仕事が忙しくなったり、子供はクラブや塾、習い事へ行くようになるためと推測されます。

現在、同居家族が揃って夕食を食べるか
現在、同居家族が揃って夕食を食べるか

また、地域別では一番揃わないのは、首都圏ならびにその近郊の家庭で、夫の通勤時間が関係しているようです。西日本では、おおむね家族揃ってたべている家庭が多めという結果でした。

現在、同居家族が揃って夕食を食べるか(地域別)
現在、同居家族が揃って夕食を食べるか(地域別)

現在の夕食の風景を見るために、夕食時間をたずねたところ、87%の家庭でおおよそ決まっており、その時間帯は18時スタートが25%、19時スタートが32%とこの二つで約6割を占めています。
平日の平均的な品数は、白飯を除いて4.3品であり、夕食に遅れる家族にも、ほとんどの家庭では同じメニューを、主婦が支度していました。揚げもの料理については、揚げておいたものを温めて出す主婦が半数以上で、なかにはその都度、揚げるという主婦も15%いました。

夕食が揚げ物の場合、時間にずれる家族にどのように用意するか
夕食が揚げ物の場合、時間にずれる家族にどのように用意するか