食と生活情報レポート

食生活を中心とした社会の動きについて、調査した結果を紹介します。

家族が揃う食事、揃わない食事(下)

生活科学研究課が行った調査から「家族が揃う食事、揃わない食事」を先週より続けてレポートします。

(日清オイリオグループ(株)生活科学研究課調べ)

今回の調査で一番浮き彫りにしたかった内容のひとつ、夕食に家族が揃わないことでストレスを感じる主婦の割合は、食事時間がずれることで苦労や負担を感じている人は全体で38%ですが、結婚4年目以降の若手主婦、結婚10年目以降の中堅主婦では、約半数が負担に思っています。

食事の時間がずれることで、苦労や負担はあるか
食事の時間がずれることで、苦労や負担はあるか

具体的には、食事が一度に終わらないことで、いつまでも後片付けが終わらない、そして遅い家族の帰宅にあわせてもう一度作ったり、温め直したり、また片付けたりと二度手間であるなど、なかなか食事のことが手から離れないことを負担に思っているようです。そのために、自分の寝る時間が遅くなったり、自分の時間がなくなったり、子供の生活リズムが狂ったりと生活全体の流れに支障が出ることにもストレスを感じているのが大きな理由と言えます。

苦労に思うこと、負担の具体的内容(自由意見より)(回答者241名)

順位 料理 回答数 回答者数
1 後片付けが終わらない、二回するのは大変 104 43%
2 毎日作らなければならない 59 24%
3 温め直しが面倒 51 21%
4 二度手間 17 7%
5 料理がまずくなる 10 4%
6 ずっと台所にいる 9 4%
7 帰ってくる時間に合わせて作るのが大変 9 4%
8 食事の時間、生活のリズムが狂う、あわない 7 3%
9 自分の時間がなくなる 6 2%
10 作る料理が制限される 5 2%
11 寝る時間が遅くなる 4 2%
12 遅い時間に片付けをすることが嫌 4 2%
  その他 18  

それでは、家族が揃う休日の食事は平日とどのように違うかというと、47%の主婦が“外食が増える、家族で楽しめる料理にする”としており、特に結婚4年目以降、または子供が中学生までは家族で楽しめる料理、具体的には鍋や焼肉などを作る家庭が増えている傾向にあります。

平日と休日で食事内容はどのように異なるか
平日と休日で食事内容はどのように異なるか

ライフステージ別にみると、夫婦2人の新婚家庭の休日は、主婦が普段作れない手の込んだ料理を作ったり外食を楽しみ、子供が小さな家庭は、外食や簡単な料理で、家族みんなが楽しめる食事を心がけ、ある程度子供が大きくなった家庭では、みんなで楽しめる料理を中心に、主婦が作るいつもより手の込んだ料理や、外食を楽しんでいることが浮き彫りになりました。

休日家族で楽しめる料理(自由意見より)(回答者121名)

順位 料理 回答数 回答者数
1 72 60%
2 焼肉 53 44%
3 お好み焼き 27 22%
4 手巻き寿司、寿司、ちらし寿司 26 21%
5 鉄板焼 11 9%
6 すき焼 8 7%
7 しゃぶしゃぶ 6 5%
8 たこ焼き 5 4%
9 餃子 5 4%
10 バーベキュー 3 2%
11 もんじゃ焼き 3 2%
その他 27