食と生活情報レポート

食生活を中心とした社会の動きについて、調査した結果を紹介します。

3都市(北京・上海・東京)における
若年層の「食」のスタイルを比較

近年、急速な発展を遂げた中国では、人々の消費行動が変化しています。特に70年代以降生まれの経済的に裕福な層に強い購買力を持つことが注目され、この層から中国の食文化においても新しいスタイルが広まっていくことが予想されます。
本レポートでは、北京、上海の20-30代の中高所得者と、東京の同年代の人々を対象とし、日中での「食」に関する意識や行動について調査・比較を行いましたのでご報告いたします。
なお、この調査結果をまとめたショートレポートはPDFファイルでご覧いただけます。

※日清オイリオグループ(株)生活科学研究課調べ

「食卓の風景」比較

夕食のおいしさに重要なこと

北京・上海では「家族」に関する項目が高く、おいしく食べるためには家族が集うことが重要であることがうかがえる。また、食べ慣れた味を好む傾向がある一方で、新しい料理・味が入っていることも重要視をしている。一方、東京では、「料理」そのものに対するこだわりが見える。

夕食のおいしさに重要なこと
夕食のおいしさに重要なこと

「調理実態」の比較

普段の夕食を作る人<父母と同居>

親と同居している人に、普段の夕食を作る人についてたずねたところ、北京・上海では父親が夕食を作る人として東京の倍程度の回答があり、キッチンでの活躍が目立った。
一方、東京では親と同居している場合、自分で調理する人が全体の半数以下に減少しており、調理は親元から離れてから行うものである様子がうかがえます。

普段の夕食を作る人<父母と同居>
普段の夕食を作る人<父母と同居>

料理に必要な技術の習得法

東京では、本・雑誌や、インターネットをあげる人が多く、情報が豊富であることがうかがえた。しかし、調理技術がほとんど身についていないという人が1割強も見られた。一方、北京・上海では、大人になってから親に教わる人が多く、料理が親から子へ受け継がれているという姿が見えてくる。

料理に必要な技術の習得法
料理に必要な技術の習得法

「食用油使用実態」比較

食用油を使用した料理をする際に気になる点

3都市とも台所の汚れがトップ項目にあがった。北京・上海では、臭いの充満や発煙が気になる人が東京と比較して多くいた。食用油の使用量が多いこと、火力が強いこと、一般的な食用油の精製度が低いことなどが理由として考えられる。東京では、食用油の捨て方が多くあがり、食用油を捨てることに対しての環境意識の高さが感じられた。

食用油を使用した料理をする際に気になる点
食用油を使用した料理をする際に気になる点

北京・上海・東京の家庭料理

「家庭料理」と聞いて思い浮かべるメニュー

家庭料理」と聞いて思い浮かべるメニュー
鳥とピーナツのトウガラシ炒め

鳥とピーナツのトウガラシ炒め

豚肉の醤油煮込み

豚肉の醤油煮込み
写真提供:上海ナビ
www.shanghainavi.com

トマトと卵の炒め物

トマトと卵の炒め物
写真提供:上海ナビ
www.shanghainavi.com

本レポートの詳細は下記のPDFファイルでご覧いただけます。

生活科学研究課 ショートレポート No.11 3都市(北京・上海・東京)の「食」のスタイルを比較

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