食と生活情報レポート

食生活を中心とした社会の動きについて、調査した結果を紹介します。

男も料理の時代2015
家族のために夕食を調理する既婚男性が増加
~既婚男性の3大家庭料理は「カレー」「チャーハン」「ラーメン」~

生活科学研究課が2013年に実施した女性の調理に関する調査では、時短化や簡便化が進んでいることが明らかになりました。一方で、男性の調理を取巻く環境も変わりつつあり、近年では調理、洗濯、掃除など、家事に積極的に関わる“家事メン”に注目が集まっています。そこで、今回は、既婚男性の調理意識や実態を明らかにするとともに、2009年にも実施した同様の調査との変化について分析しました。

(日清オイリオグループ(株)生活科学研究課調べ)

調査概要(2014年調査)

調査実施日
2014年12月24~26日
調査手法
インターネット
調査地域
全国
調査対象
20~60代の既婚男性
サンプル数
1234サンプル(ウェイトバック集計)

調査概要(2009年調査)

調査実施日
2009年7月3~5日
調査手法
インターネット
調査地域
全国
調査対象
20~60代の既婚男性
サンプル数
799サンプル(ウェイトバック集計)

調査結果

  • 日常的に調理する既婚男性は53%で8ポイント増加

    日常的に行っている家事として、「食事の片付け」が71%で最も高くなりました。2009年と比べると、「トイレ掃除(39%)」が9ポイント、「調理(53%)」が8ポイント、「洗濯(42%)」が6ポイント、「風呂の掃除(69%)」が5ポイント増えいていました。

  • 既婚男性の30%が家族のために調理

    調理をするきっかけとして、「家族が忙しいときや、家族から手伝いを依頼されたとき」が30%と高くなりました。年代別にみると、30代、40代、60代では「家族が忙しいときや、家族から手伝いを依頼されたとき」が高くなりましたが、20代、50代では「曜日や頻度は決まっていないが、自分に時間があるときは自主的に」が高くなり、年代により調理に取り組む意識に差がある様子が伺えました。

  • 既婚男性がよく作る家庭料理は全ての年代で“カレー”がトップ

    どの年代も「カレー」がトップとなり、特に20代では20%以上となっていました。30〜60代では「チャーハン」、「ラーメン」も上位でしたが、20代は「ラーメン」の代わりに、「パスタ」、「焼きそば」が上位となっていました。

  • 既婚男性の30%がレパートリーのなさに悩みあり

    「レパートリーが広がらない」が30%で最も高く、次いで「片付けが面倒(26%)」、「味付けが偏る(24%)」となりました。「レパートリーが広がらない」を年代別でみると、40代以上はいずれも30%を超えており、高い年代に共通する悩みであると推測されました。

調理頻度

  • 「平日に週1日以上※1」調理をする割合は、「朝食」が34%、「夕食」が33%、「休日に週1日以上※2」調理をする割合は、「朝食」が38%、「夕食」が35%となりました。また、年代別にみると、どのシーンにおいても40代が低い傾向にありました。
  • 2009年と比べると、「休日の夕食」に「週1日以上」調理をする割合が8ポイント高くなりました。一方で、「自分は作らない」割合は、「平日/休日の朝食(各5ポイント)」で高くなっており、調理頻度の二極化が進んでいることが推測されます。
  • 年代別にみると、「平日の夕食」では20代(18ポイント)、30代(16ポイント)が、「休日の夕食」では20代(11ポイント)、30代(13ポイント)、50代(12ポイント)が顕著に調理頻度が高くなりました。一方、40代は「平日の朝食/夕食(各10ポイント)」で顕著に調理頻度が低くなりました。
  • ※1:「週4日以上」、「週に2~3日程度」、「週に1日程度」の合計
  • ※2:「週2日以上」、「週に1日程度」の合計
調理頻度

よく作るメニュー

  • どの年代も「カレー」がトップとなり、特に20代では20%以上となっていました。
  • 30~60代では「チャーハン」、「ラーメン」も上位でしたが、20代は「ラーメン」の代わりに、「パスタ」、「焼きそば」が上位となっていました。
よく作るメニュー

本レポートの詳細は下記のPDFファイルでご覧いただけます。

生活科学研究課 ショートレポート No.32 男も料理の時代2015 家族のために夕食を調理する既婚男性が増加 ~既婚男性の3大家庭料理は「カレー」「チャーハン」「ラーメン」~

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