食と生活情報レポート

食生活を中心とした社会の動きについて、調査した結果を紹介します。

'16 ミドル・シニアの食生活
60代は肉好きが増加傾向!?
ミドル・シニアが購入する惣菜は揚げ物が圧倒的

2016年8月1日現在、65歳以上の高齢者人口は3,449万人と推計され、総人口に占める割合は27.2%となっています。当研究グループでは、2011年に食生活全般について、50代・60代を対象にアンケート調査を実施しており、今回の調査では新たに70代を調査対象に加え、50代~70代の男女を対象に調査を実施し、2011年からの変化、及び年代による意識や実態の違いを分析しました。

(日清オイリオグループ(株)生活科学研究課調べ)

調査概要(2016年調査)

調査実施日
2016年7月1~3日
調査手法
インターネット
調査地域
全国
調査対象
50~70代の男女
サンプル数
各性・年代150サンプルの計900サンプル

調査概要(2011年調査)

調査実施日
2011年1月14~16日
調査手法
インターネット
調査地域
全国
調査対象
50~60代の男女
サンプル数
各性・年代150サンプルの計600サンプル

調査結果

  • ミドル・シニアは50%以上が朝食にパン!

    朝食でよく食べる主食は、どの年代も「パン」が最も高く、半数を超えました。 また、夕食では女性70代を除き、「この中にはない/主食はとらない」が10%前後おり、主食をとらない人が一定数いると推測されます。

  • 女性60代の“肉”を食べる割合が16ポイント増

    男女とも年代が高くなる程、「肉」が減り、「魚」が増える傾向となりました。2011年と比べると、「肉」が男性60代で9ポイント、女性60代で16ポイント増えました。また、男性60代は2011年、2016年とも「肉」と比べて「魚」が高かったものの、女性60代は2011年と比べて、2016年で「肉」の割合が顕著に高くなりました。

  • ミドル・シニアが購入する惣菜は揚げ物が圧倒的!

    購入する惣菜は、男女ともどの年代も「揚げ物」がトップとなり、70〜80%程度でした。男性は年代が高くなる程、「ご飯物」が高くなり、一方で「サラダ」が低くなりました。また、女性は年代による変化が見られませんでした。

  • 女性は“楽しみながら/短い時間で調理”をすることに満足していない

    男性は60代で意識に比べて実態が上回っている項目が多く、食生活に満足していることが推測されます。女性はどの年代も「調理」に関する項目で意識と実態のギャップが見られました。また、女性50代は「塩分・糖分・脂肪分などをなるべく控えたい」(14ポイント)といった「健康」に関する項目、女性60代は「安い食材を工夫して料理を作りたい」(14ポイント)、女性70代は「無駄な食材は買わないようにしたい」(17ポイント)といった「節約」に関する項目でギャップが見られました。

夕食での肉/魚を食べる割合

  • 男女とも年代が高くなる程、「肉」が減り、「魚」が増える傾向となりました。
  • 2011年と比べると、「肉」が男性60代で9ポイント、女性60代で16ポイント増えました。また、男性60代は2011年、2016年とも「肉」と比べて「魚」が高かったものの、女性60代は2011年と比べて、2016年で「肉」の割合が顕著に高くなりました。
夕食での肉/魚を食べる割合

購入する惣菜の種類

  • 購入する惣菜は、男女ともどの年代も「揚げ物」がトップとなり、70~80%程度でした。
  • 男性は年代が高くなる程、「ご飯物」が高くなり、一方で「サラダ」が低くなりました。また、女性は年代による変化が見られませんでした。
購入する惣菜の種類

本レポートの詳細は下記のPDFファイルでご覧いただけます。

'16 ミドル・シニアの食生活

日清オイリオ生活科学研究レポート No.34
'16 ミドル・シニアの食生活(432KB)

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