食と生活情報レポート
食生活を中心とした社会の動きについて、調査した結果を紹介します。
'17健康と食に関する意識調査
夕食の炭水化物・糖質制限意識が増加!?
男性20・30代の41%、食事は誰かとよりも一人が“気楽”で良い!
株式会社日本政策金融公庫の消費者動向調査では、食の志向として、“健康志向”が14半期連続で最多回答となっており、今後もその傾向が続くと推測されています。当研究課では、2012年に健康と食意識についてアンケート調査を実施しており、今回の調査では新たに70代を調査対象に加え、20代~70代の男女を対象に調査を実施することで、性年代別の意識の違い、及び2012年からの変化を分析しました
(日清オイリオグループ(株)生活科学研究課調べ)
調査概要(2017年調査)
- 調査実施日
- 2017年9月6~8日
- 調査手法
- インターネット
- 調査地域
- 全国
- 調査対象
- 20~70代の男女
- サンプル数
- 2000サンプル (人口動態に基づき割付を決定)
調査概要(2012年調査)
- 調査実施日
- 2012年6月1~3日
- 調査手法
- インターネット
- 調査地域
- 全国
- 調査対象
- 20~60代の男女
- サンプル数
- 2000サンプル (人口動態に基づき割付を決定)
調査結果
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朝食の健康意識、年代による格差大きい(男性20代24% vs 男性70代73%)
健康意識をシーン別にみると、夕食は63%で最も高く、次いで朝食52%、昼食46%となりました。朝食を性年代別にみると男女ともに年代が低い程、「食事をしない」が高くなる傾向にあるものの、年代が高くなる程、健康意識が高くなり、20代と70代で男性は49ポイント、女性は46ポイントの差がありました。
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朝食を“しっかり食べる”から“毎日規則正しい時間に食べる”へ意識が変化
健康に意識した食べ方をシーン別にみると、朝食、昼食は「毎日規則正しく、決まった時間に食べる」、夕食は「栄養バランスのとれた食事をする」が最も高くなりました。朝食の意識を性年代別にみると、2012年の1位は男女ともに20代、30代を中心に「エネルギーになるよう、しっかり食べる」が挙がっていましたが、2017年は男性30代以外で「毎日規則正しく、決まった時間に食べる」が1位となっており、意識の変化がみられました。
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夕食に“食物繊維を多くとる”から“塩分・炭水化物を控える”へ意識が変化
健康を意識した成分をシーン別にみると、朝食は「食物繊維を多くとる」、「水分を多くとる」、昼食は「塩分を控える」、夕食は「食物繊維を多くとる」が最も高くなりました。夕食の意識を性年代別にみると、2012年の1位は「食物繊維を多くとる」が20代〜50代に多く挙がっていましたが、2017年は「塩分を控える」、「炭水化物を控える」、「水分を多くとる」なども1位となっており、意識の変化がみられました。
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“食事は一人が気楽で良い”と感じる、男性20代・男性30代で41%
食に関する意識において、「食事は家族や友人などとする方が楽しくて良い」もしくは「食事は一人の方が気楽で良い」の、どちらが気持ちに近いかを聞いたところ、「食事は一人の方が気楽で良い」が、2012年と比べて、2017年で6ポイント増えており、性年代別にみると、男性20代、男性30代が最も高く、41%となりました。
自宅での食事の際に健康について意識していること
- 健康を意識した成分をシーン別にみると、朝食は「食物繊維を多くとる」、「水分を多くとる」、昼食は「塩分を控える」、夕食は「食物繊維を多くとる」が最も高くなりました。また、朝食は昼食、夕食と比べて、「カルシウムを多くとる」、「水分を多くとる」、夕食は朝食、昼食と比べて、「炭水化物を控える」、「カロリーを控える」などの項目が高くなるのも特徴的でした。
- 夕食の意識を性年代別にみると、2012年の1位は「食物繊維を多くとる」が20代~50代に多く挙がっていましたが、2017年は「塩分を控える」、「炭水化物を控える」、「水分を多くとる」なども1位となっており、意識の変化がみられました。
食に関する意識
- 「健康に良い食事をするためには、多少味が落ちても仕方がないと思う」が、2012年と比べて、2017年で8ポイント高くなったものの、「多少健康に良くないと思う食事でも、おいしいものが食べられる方が良い」が57%と、半数を超えていました。
- 2012年と2017年で大きな変化はなく、「栄養バランスは気にせず、好きなものを食べる方が幸せだ」が55%と半数を超えていました。
- 「外食ばかりしていても健康には関係ないと思う」が、2012年と比べて、2017年で7ポイント増えていました。
- 「食事は一人の方が気楽で良い」が、2012年と比べて、2017年で6ポイント増えており、性年代別にみると、男性20代、男性30代が最も高く、41%となりました。
本レポートの詳細は下記のPDFファイルでご覧いただけます。
日清オイリオ生活科学研究レポート No.35
'17健康と食に関する意識調査(372KB)
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