食と生活情報レポート
食生活を中心とした社会の動きについて、調査した結果を紹介します。
'18 キッチンにおける『油』の存在調査
◆アマニ油やオリーブオイルを使い始めたきっかけ、「健康に良さそう」
◆揚げ物惣菜、「温めなおしてもおいしい」「冷めてもおいしい」を重視
生活科学研究課は「キッチンにおける『油』の存在」調査として、食用油の購入・使用、また惣菜利用の意識などについて継続的に調査しています。本レポートは、2018年の調査結果に加え、1998年から2018年までの推移を分析し、生活者を取り巻く食用油の傾向について、分析結果をまとめました。
(日清オイリオグループ(株)生活科学研究課調べ)
調査概要
調査実施期間 | 対象者範囲 | 調査手法 | サンプル数 |
---|---|---|---|
1998年 6月 | 全国の 20~60代の女性 |
郵送調査 | 653s |
1999年 7-8月 | 711s | ||
2000年 10月 | 郵送調査及び、web調査 | 1879s | |
2001年 11-12月 | 郵送調査 | 556s | |
2002年 10月 | 550s | ||
2005年 9月 | 699s | ||
2006年 10月 | 696s | ||
2009年 10-11月 | 404s | ||
2012年 11月 | web調査 | 1151s | |
2015年 11月 | 1084s | ||
2018年 11月 | 1189s |
調査結果
-
20代の約10人に一人が食用油未使用
使用中の食用油割合は、一般食用油※、ごま油、オリーブオイルが70~80%と高くなりました。これらの食用油は、年代による使用割合に差は見られないものの、アマニ油は60代、50代が高くなりました。また、「現在使用中の食用油はない」を年代別にみると、20代が7.6%で最も高く、その他の年代は1%前後でした。
※一般食用油:「サラダ油」、「キャノーラ油」、「大豆油」
-
アマニ油やオリーブオイル、「健康に良さそう」
ごま油、“健康”よりも“味や風味”が使い始めた/購入したきっかけ使用中の食用油を使い始めた/購入したきっかけは、一般食用油、ごま油以外で「健康に良さそう」が1位でした。また、一般食用油は「欲しい油が安かった」、「油売り場で最も安かった」が上位に挙がっているのも特徴的でした。「味や風味が好き」はごま油が53.3%で最も高くなり、次いでココナッツオイル(36.1%)となりました。
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月1回以上揚げ物調理をする人、2012年以降6割を維持
夕食での揚げ物の調理頻度は、2012年以降、月1回以上※が約6割と大きな変化はありませんでした。また、揚げ物調理をしない人の揚げ物の食べ方としては、いずれの年も「弁当・惣菜を買って食べる」が最も高くなりました。また、「レンジやトースターで温めるだけの冷凍・チルド食品を食べる」が年々高くなる傾向も特徴的でした。
※:月1回以上:「ほぼ毎日」、「月に6~10回」、「月に3~5回」、「月に1~2回」
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市販の揚げ物惣菜、「温めなおしてもおいしい」「冷めてもおいしい」重視
2009年は「揚げたてである」がトップでしたが、2012年以降、同項目の順位は下がりました。また、2018年は「温めなおしてもおいしい」、「冷めてもおいしい」が上位に入りました。「価格が安い」は2009年から上位項目であり、2012年からは連続トップになりました。
使用中の食用油を使い始めた/購入したきっかけ
- 一般食用油、ごま油以外は「健康に良さそう」が1位でした。
- 一般食用油は「欲しい油が安かった」、「油売り場で最も安かった」が上位に挙がっているのも特徴的でした。
- 「味や風味が好き」はごま油が53.3%で最も高くなり、次いでココナッツオイル(36.1%)となりました。
市販の揚げ物惣菜の/購入重視点
- 2009年は「揚げたてである」がトップでしたが、2012年以降、同項目の順位は下がりました。
- 2018年は「温めなおしてもおいしい」、「冷めてもおいしい」が上位に入りました。
- 「価格が安い」は2009年から上位項目であり、2012年からは連続トップになりました。
本レポートの詳細は下記のPDFファイルでご覧いただけます。
日清オイリオ生活科学研究レポート No.40
'18 キッチンにおける『油』の存在調査(509KB)
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