食と生活情報レポート
食生活を中心とした社会の動きについて、調査した結果を紹介します。
’20 健康と食に関する調査<第3回>
70代女性は、食にも運動にも積極的
◆「オリーブオイル」摂取増加、「たんぱく質」摂取に積極的
◆ダイエットは「運動能力向上」目的も、「ウォーキング」は認知症予防にも
内閣府公表の「令和2年版高齢社会白書」によると、健康寿命は延伸し、平均寿命と比較しても延びが大きくなっています。また、2020年には新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が世界的に流行したことを受け、より一層、日常生活での健康志向が高まると考えられます。
当研究課では、2012年、2017年に続き20~70代の男女を対象に「'20 健康と食に関する意識調査」を実施し、性年代別の意識の違いや、過去調査との意識の変化などを分析しました。
調査概要
- 実施期間
- 2020年10月6日~8日
- 調査手法
- 定量調査(インターネット調査にて実施)
- 調査地域
- 全国
- 調査対象
- 20~70代の男女 ※直近1年以内に入院していた人を除く
- サンプル数・割付
- n=2000(人口構成比に応じて割付)
調査実施期間 | 調査手法 | 調査地域 | 調査対象 | サンプル数 |
---|---|---|---|---|
2012年6月1~3日 | インターネット | 全国 | 20~60代の男女 | 2000サンプル (人口構成比に応じて割付) |
2017年9月6~8日 | インターネット | 全国 | 20~70代の男女 | 2000サンプル (人口構成比に応じて割付) |
2020年10月6日~8日 | インターネット | 全国 | 20~70代の男女 | 2000サンプル (人口構成比に応じて割付) |
調査結果
-
女性70代の85%が「食事のときに健康意識」
2020年4月(新型コロナウイルス対策の特別措置法に基づく「緊急事態宣言」初発令)以降、食事のときに健康を意識していた割合(※)は全体で66%でした。
性年代別では、男性20~40代と女性20代では50%前後であるのに対して、男女ともに70代で最も高い割合となり、男性70代では74%、女性70代では85%に達しました。 (レポート2頁参照)※「意識していた」「どちらかというと意識していた」の合計
-
夕食で「たんぱく質を多く摂る」意識、2017年と比べ女性の上位に
夕食における食品成分への意識については、2012年、2017年に引き続き「食物繊維を多く摂る」、「塩分を控える」などが上位に挙がりました。
2020年は新たに「たんぱく質を多く摂る」が女性では上位に挙がり、男女ともに20代では1位となりました。男性30代、女性50~70代でも3位に入りました。(レポート4-5頁参照) -
健康に良いと思って意識的に「オリーブオイル」を利用、女性70代では71%に増加
健康に良いと思って意識的に利用しているもの32項目中、上位10項目については、2017年から大きな変化はなく、「ヨーグルト」「納豆」「緑黄色野菜」などが挙がりました。
「オリーブオイル」は、2017年に引き続き上位に入り、男女ともに70代の利用率が10ポイント前後増加し、女性70代では71%となりました。(レポート5頁参照) -
ダイエットの目的は「日常生活での健康維持」が最多、性年代別の特徴も
「ダイエットを考えたことがある」人は、全体の39%を占めました。
ダイエットの目的は、全体では「日常生活の健康維持」が最も多く挙げられました。そのほか、「体重増加解消のため」は女性の方が多い傾向があり、「容姿を美しく保つため」は女性20~40代で多いことが特徴的でした。「運動能力向上のため」は男性で多く、女性では20代と70代で多く挙げられました。(レポート7頁参照)
食事のときの健康意識
- 男性20~40代と女性20代では50%前後、男性70代では74%、女性70代では85%が意識していました。(「意識していた」「どちらかというと意識していた」の合計)
食品成分の意識
- 夕食における食品成分への意識については、2012年、2017年に引き続き「食物繊維を多く摂る」、「塩分を控える」などが上位に挙がりました。
- 「たんぱく質を多く摂る」が女性では上位に挙がり、男女ともに20代では1位となりました。男性30代、女性50~70代でも3位に入りました。
本レポートの詳細は下記のPDFファイルでご覧いただけます。
日清オイリオ生活科学研究レポート
No.44
’20 健康と食に関する調査<第3回>(404KB)
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