’21 キッチンにおける『油』の存在調査＜第15回＞
「健康」と「風味」で選ばれる食用油
◆加熱料理に使う食用油、「オリーブオイル」と「ごま油」が増加
◆油調理時に気になること、「カロリー摂取」が2009年から大きく減少

　共働き世帯や高齢者世帯が増えるなか、2020年以降の新型コロナウイルスの感染拡大もあり、生活者を取り巻く食の環境はますます変化しています。家庭における調理スタイルや食べ方の多様化、生活者の健康意識の高まりから、食用油の使い方や栄養成分・健康機能への注目度が増しています。
　当研究課では、2000年以降、特に2015年からの変化に着目して分析し、生活者の食用油や調理に対する意識についてまとめました。

調査概要

調査実施期間	対象者範囲	調査手法	サンプル数
2000年　10月	全国の 20～60代の女性	郵送調査及び、web調査	1879
2001年　11-12月		郵送調査	556
2002年　10月			550
2005年　9月			699
2006年　10月			696
2009年　10-11月			422
2012年　11月		web調査	1151
2015年　11月	全国の 20～70代の女性^※		1262
2018年　11月			1410
2021年　11月			1963

各年代の均等回収
回収した調査対象者の年代、世帯構成および地域を、母集団となる全国の人口構成比で補正する統計処理（ウエイトバック）を適用
※レポートNo.33「'15キッチンにおける『油』の存在」、レポートNo.40「'18キッチンにおける『油』の存在調査」には60代までのデータを使用

実施期間: 2021年11月12日～15日
調査手法: 定量調査（インターネット調査にて実施）
調査地域: 全国
調査対象: 20～70代の女性
サンプル数・割付: 1963　（全国の人口構成比で補正する統計処理を適用）

調査結果

食用油の使用・購入のきっかけは、「健康によさそう」が上位

使用割合の高い5つの食用油で、「健康によさそうだから」が上位に挙がりました。ごま油では「味や風味が好きだから」に次いで、「健康によさそうだから」が35.7%でした。(レポート5頁参照)
各調理に使用する食用油は、揚げ物調理で「一般食用油^※」が減少、焼き物調理で「オリーブオイル」と「ごま油」が増加

揚げ物調理では「一般食用油」を使用する人が2018年と比較して6.0ポイント減少しました。炒め物調理では「ごま油」が6.9ポイント増加、焼き物調理では「オリーブオイル」と「ごま油」がそれぞれ8.1ポイント、8.8ポイント増加しました。(レポート6頁参照)

※ サラダ油、キャノーラ油（菜種油）、大豆油
油調理時に気になる点は、「台所の汚れ」「後片付け」が依然多く、「カロリー摂取」が減少傾向

2021年は、「台所の汚れ」が75.4%と最も多く、次いで「後片付け」が47.3%でした。「油のいたみ具合」は2015年と比較して9.3ポイント減少しました。また「カロリー摂取」は2009年と比較して30.0ポイント減少しました。(レポート11頁参照)

食用油の使用・購入のきっかけ

5つの食用油すべてで、「健康によさそうだから」が上位に^※挙がりました。
ごま油では「味や風味が好きだから」に次いで、「健康によさそうだから」が35.7%でした。

調理に使用する油

揚げ物調理では「一般食用油」が2018年と比較して6.0ポイント減少しました。
炒め物調理では「ごま油」が6.9ポイント増加、焼き物調理では「オリーブオイル」と「ごま油」がそれぞれ8.1ポイント、8.8ポイント増加しました。

油調理時に気になる点

2021年は、「台所の汚れ」が75.4%と最も多く、次いで「後片付け」が47.3%でした。
「油のいたみ具合」は2015年と比較して9.3ポイント減少しました。
「カロリー摂取」は2009年と比較して30.0ポイント減少しました。

本レポートの詳細は下記のPDFファイルでご覧いただけます。

日清オイリオ生活科学研究レポート No.46
’21 キッチンにおける『油』の存在調査＜第15回＞（1.2MB）

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