食と生活情報レポート
食生活を中心とした社会の動きについて、調査した結果を紹介します。
’22 外食に関する調査
ココロも満たされる外食
◆70代は記念日やイベントに皆で、若年層は自分へのご褒美にも
◆外食店で注文する揚げ物メニューの印象は「おいしい」が最多
コロナ禍の影響を大きく受けた外食産業。(一社)日本フードサービス協会によると、2019年に26兆円まで拡大した市場規模が縮小し、2021年の全体売上高は2019年比83.2%となりました。そのようななか、テイクアウト・デリバリーやおひとり様対応など新たな取り組みが広がり、生活者にとって外食店の料理を楽しむ手段が増えています。
当研究課では、中食・外食に関する調査を継続的に実施しています。本レポートでは、「外食に関する調査」として、外食利用に対する意識、外食利用時の揚げ物に対する意識について、分析結果をまとめました。
調査概要
- 実施期間
- 調査1:2022年6月9日~14日
調査2:2022年6月16日~21日 - 調査手法
- 定量調査(インターネット調査にて実施)
- 調査地域
- 首都圏(1都3県)、近畿圏(2府4県)
- 調査対象
- 20~70代の男女
- サンプル数・割付
-
調査1:n=10000
(性別・年代・地域の人口構成比に応じた割付にて回収、ウエイトバック処理を実施)
調査2:n=2000、外食※を月1回以上利用する人※ 飲食店で食事をすること(イートイン)。テイクアウト・デリバリーを除く。
(調査1で外食を月1回以上利用すると回答した人の構成比率に基づいて回収)
調査実施期間 | 調査手法 | 調査地域 | 調査対象 | サンプル数 |
---|---|---|---|---|
2017年11月2~5日 | インターネット | 東京都、大阪府 | 20~70代の 単身男女 |
2249サンプル |
2019年8月2日~12日 | インターネット | 首都圏(1都3県)、 近畿圏(2府4県) |
20~70代の 男女 |
《スクリーニング調査》10000サンプル 《本調査》2000サンプル、 外食を月1回以上利用する人 |
2022年6月9日~21日 | インターネット | 首都圏(1都3県)、 近畿圏(2府4県) |
20~70代の 男女 |
《調査1》10000サンプル 《調査2》2000サンプル、 外食を月1回以上利用する人 |
調査結果
-
外食の理由は、リフレッシュや人と一緒に楽しむため
外食する理由は、「気分転換・息抜きができるから」が48.2%と最も多く、次いで「家族と一緒に楽しめるから」「友人・知人と一緒に楽しめるから」が挙がりました。料理に関する「手間が掛かるものを手軽に食べられるから」「本格的な料理を楽しめるから」なども上位に挙がりました。(レポート5頁参照)
-
70代は記念日やイベントを皆で祝いたい、若年層は自分へのご褒美にも
外食する理由を性年代別にみると、70代は男女ともに「家族と一緒に楽しめるから」「友人・知人と一緒に楽しめるから」が多く、「記念日やイベントを祝いたいから」も3割を上回りました。「気分転換・息抜きができるから」は、女性の割合が比較的高く、40代、60~70代では6割に達しました。「自分へのご褒美だから」は、若年層ほど多い傾向が見られました。(レポート6頁参照)
-
外食店の料理で気にすることは、家庭で作れないメニューや味
外食店の料理について気にしていることは、チェーン店・個人経営店いずれも「作れないメニューである」が最も多く、次いで「専門店の味が食べられる」が挙がりました。個人経営店では「お店で手作りしている」が27.0%と、チェーン店との差が12.6ポイントで最大となったほか、「素材にこだわりがある」「盛り付けの美しさや彩りの豊かさ」も比較的多く、2割を上回りました。チェーン店では「栄養バランスがよい」「味付けの濃さ」「カロリー」が比較的多く、2割近く挙がりました。(レポート7頁参照)
-
揚げ物メニューの印象は「おいしい」が最多、「揚げ立て感」「カロリーが高い」が上位に
揚げ物メニューに対するポジティブな印象は、すべてのジャンルの外食店で「おいしい」が最も多く、「揚げ立て感がある」「手作り感がある」などが上位に挙がりました。ネガティブな印象は、すべてのジャンルの外食店で「カロリーが高い」が多く挙がりました。(レポート9頁参照)
外食の理由
- 「気分転換・息抜きができるから」が48.2%と最も多く、次いで「家族と一緒に楽しめるから」「友人・知人と一緒に楽しめるから」が挙がりました。
- 料理に関する「手間が掛かるものを手軽に食べられるから」「本格的な料理を楽しめるから」なども上位に挙がりました。
外食の理由(性年代別)
- 70代は男女ともに「家族と一緒に楽しめるから」「友人・知人と一緒に楽しめるから」が多く、「記念日やイベントを祝いたいから」も3割を上回りました。
- 「気分転換・息抜きができるから」は、女性の割合が比較的高く、40代、60~70代では6割に達しました。
- 「自分へのご褒美だから」は、若年層ほど多い傾向が見られました。
外食店の料理で気にすること
- チェーン店・個人経営店いずれも「作れないメニューである」が最も多く、次いで「専門店の味が食べられる」が挙がりました。一方で4人に1人が「特にない」と回答しました。
- 個人経営店では「お店で手作りしている」が27.0%と、チェーン店との差が12.6ポイントで最大となったほか、「素材にこだわりがある」「盛り付けの美しさや彩りの豊かさ」も比較的多く、2割を上回りました。
- チェーン店では「栄養バランスがよい」「味付けの濃さ」「カロリー」が比較的多く、2割近く挙がりました。
揚げ物メニューの印象
- ポジティブな印象は、すべてのジャンルの外食店で「おいしい」が最も多く、「揚げ立て感がある」「手作り感がある」などが上位に挙がりました。
- ネガティブな印象は、すべてのジャンルの外食店で「カロリーが高い」が多く挙がりました。
本レポートの詳細は下記のPDFファイルでご覧いただけます。
日清オイリオ生活科学研究レポート
No.48
’22 外食に関する調査(1.2MB)
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