食と生活情報レポート

食生活を中心とした社会の動きについて、調査した結果を紹介します。

'06少子化時代の食スタイル
~理想の食スタイルと実現度の違い~

昨今の顕著な動向として少子化の進行があげられます。その背景には「家族・子どもを持つ」ことに対する「自分のスタイル」へのこだわりがあると推察されます。 そこで、“食”についても同様のことが言えるのではないかと考え、全国の20~40代の女性、600サンプルを対象に、『食スタイル』に対する願望と実現度を検証しました。本レポートでは、その調査から得られた4つの家族形態別『食スタイル』の特徴を報告いたします。

(日清オイリオグループ(株)生活科学研究課調べ)

食の健康・安全性に関するスタイル

家族形態別『したいと思う』スタイル

家族形態別『したいと思う』スタイル

<健康・安全性>に関する食スタイルは、4つの家族形態で『したいと思う』度合いの高い項目が多い。特に〔子だくさん志向〕では、「規則正しい食生活」に対する意識が高い。また、「無添加食品や有機野菜」や「摂取カロリー」に対して、〔夫婦二人志向〕の人の意識が高い。

家族形態別『できている』スタイル

※『したいと思う』と答えた人のうち、『できている』と答えた人の割合。

家族形態別『できている』スタイル

〔単身志向〕の人の<健康・安全性>に関する食スタイルの実現度を見ると、全体的には低いが「食の安全性」に対する実現度は比較的高いことが特徴的である。〔一人っ子志向〕では、全体的に実現度が高い。〔子だくさん志向〕では「規則正しい食生活」の実現度は高いが、その他の項目は低めである。また、「カロリーを考慮した食事」は、子供が多いほど実現が難しい食スタイルであることが推測される。