当中間期の連結業績は、売上高2,699億21百万円(前年同期比103.4%)、営業利益69億72百万円(同67.4%)、経常利益59億71百万円(同67.0%)、親会社株主に帰属する中間純利益は土地売却益による一時的な特別利益もあり185億8百万円(同246.1%)となりました。
セグメント別では、グローバル油脂・加工油脂は、パーム油相場上昇を背景とした販売単価上昇および販売数量の増加により増収となりました。利益面については、粗利単価低下に加え、パーム油取引時価評価の影響もあり減益となりました。油脂・油糧では、ホームユースでの販売数量減少などにより減収となりました。利益面については、バイオディーゼル需要の高まり等を背景とした国際的な油脂価格が高騰するなか、販売価格の改定が遅れたことによる粗利単価の低下に加え、販管費の増加もあり減益となりました。加工食品・素材では、主にチョコレートの販売単価上昇より増収増益となりました。ファインケミカルでは、国内での化粧品原料の販売数量が増加したことにより増収となりましたが、利益面については海外での製造コスト上昇等により前年同期並みとなりました。
中期経営計画「Value UpX」の初年度となる2025年度通期の連結業績予想は、上期における業績等を踏まえ11月に当初計画を修正し、売上高5,400億円、営業利益150億円、経常利益140億円、親会社株主に帰属する当期純利益235億円を見込んでおります。
セグメント別では、グローバル油脂・加工油脂は、チョコレート用油脂の粗利単価向上および販売数量増加により増益を見込んでいます。油脂・油糧は、販売単価は上昇するものの、油脂コスト上昇およびホームユースの販売数量減少に加え、販管費の増加もあり、減益となる見通しです。加工食品・素材は、チョコレートにおけるカカオ豆高騰を背景としたチョコレート市場の縮小および販売価格改定を受けた販売数量減少に加え、原価上昇による粗利単価低下により、減益を見込んでいます。ファインケミカルは、国内における化粧品原料の販売数量は増加するものの、子会社における原価上昇による粗利単価低下により利益は前期並みとなる見込みです。
当社では中期経営計画「Value UpX」において、2028年度の目標をROE8%以上、ROIC6%以上、連結営業利益280億円に設定しております。利益成長の成果を確実に株主の皆様に還元するため、年間配当については一株当たり180円を下限とし、資産売却などによる一時的な利益を除いた連結配当性向40%を目安とした配当を実施する方針としております。この方針に基づき、当期の配当については5月の発表時と変わらず、1株当たり180円(中間配当金90円、期末配当金90円)を予定しております。また、5月に「Value UpX」期間中に200億円を目安とする自己株式の取得を実施することを発表しており、その内100億円については当期中に実施をしています。
株主の皆様におかれましては、引き続き一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。
私たちは、“植物のチカラ®”と“油脂をさらに究めた強み”で、
食の新たな機能を生み出すプラットフォームの役割を担います。
そして多様な価値を創造し、“生きるエネルギー”をすべての人に
お届けする企業グループになります。
私たちのコアコンピタンスは「油脂」です。油脂を究め続けることで、共創による油脂ソリューションを創出し続けます。
油脂の価値は、人が生きるための根源的なエネルギーであり、また、美味しい食事で人を笑顔に、栄養機能で人を健康に、美を演出し活力を与える無限のエネルギーでもあります。
6つの重点領域を通じて私たちが提供する油脂の多様な価値、そして油脂と相乗効果を発揮する素材・技術・事業から生み出されるエネルギーを”生きるエネルギー”と位置付けました。
私たちが目指すのは、この”生きるエネルギー”を一人でも多くの人にお届けする、そのような企業グループになることです。


当社グループは、「ビジョン2030」で目指すグローバルトップレベルの油脂ソリューション企業への飛躍とその先の次なる成長に向けて、中期経営計画「Value UpX」に取り組んでいます。「“Marketing”דTechnology”דGlobalization”」を結実、進化させ、当社らしい“勝ち筋”により、加速的な成長を実現していきます。
当社のさまざまなクッキングオイルの特長をお伝えし、お客さまの関心や好みに合った商品を紹介するインタラクティブ動画コンテンツ「適油診断」を当社ホームページなどで公開しました。
適油診断概要
クッキングオイルは商品ごとに風味や健康性、機能性など特長が異なります。あなたに合った商品選びをサポートするのが「適油診断」です。
動画を視聴しながら、いくつかの質問に答えると、あなたの関心や好みをもとにおすすめのクッキングオイルが示されます。この機会に、あなたに合うクッキングオイルとの出会いをお楽しみください。
日本包装技術協会が主催する「2025 日本パッケージングコンテスト」において、「日清かけるオイル 145gフレッシュキープボトル」が「テクニカル包装賞」を受賞しました。
145g フレッシュキープボトルは、2024 年 8 月にリニューアルし、ボトルの材質の一部を PE(ポリエチレン)からPP(ポリプロピレン)へ変更することで、ボトルの強度を維持しながら、プラスチック使用量を 19%削減(当社従来品比)しました。また従来容器同様、注いだ分だけ内袋が小さくなる二重構造ボトルと光を通しにくい遮光ラベルを採用し、開封後も油を酸化から守ります。145g フレッシュキープボトルは、「日清アマニ油」など、計 5 品の食用油で採用しています。
フレッシュキープボトルは、油と酸素を触れさせない構造の容器です。アマニ油やオリーブオイルなどを生で使用するシーンでも、この容器によっておいしく食べていただくことが可能になりました。今後も、環境や使いやすさに配慮した容器・包装の開発に努めていきます。