取締役会の実効性についての分析・評価

当社では取締役会の実効性を担保し、向上させるため、毎年、各取締役・監査役による取締役会の実効性評価を実施しております。アンケートによる自己評価や意見聴取などを実施し、取締役会で審議したうえでその結果を開示しております。
このたび、2025年度の取締役会の実効性評価を実施し、その結果を取締役会において報告・審議いたしました。概要は以下の通りです。

1. 実効性向上に向けた2025年度取締役会の取組み

前年度(2024年度)の評価結果を踏まえて、次の取組みを行うことにより、実効性のさらなる改善を図りました。

(1)「重要な経営課題に関する議論の深化」

経営における重要なテーマについて、取締役会で重点的に審議するとともに、オフサイトミーティングを行い、取締役会メンバー全員参加による、活発な意見交換を行いました。

〔2025年度のオフサイトミーティングのテーマ〕
  • 当社グループの目指す姿と、その実現に向けたグローバル展開の概観
  • チョコレート用油脂需要の変化を捉えたグループ一体でのバリューチェーン戦略
  • 北米事業展開の現状と今後の戦略
  • 技術面からの価値創造
  • 顧客接点の高度化を起点とする多様な価値創出
〔取締役会の主な審議事項〕
  • ISF欧州サプライチェーン強化
  • 次年度経営計画について(2回)
  • 株式分割の実施
  • 取締役会の更なる活性化、監督機能の実行性向上に向けた検討

(2)「取締役会におけるモニタリング機能のさらなる強化」

前年度の実効性評価結果から抽出した重点的に審議・対応すべき課題について、新たに設けた取締役会メンバーによる集中審議の場で議論を深めました。

〔主な検討、審議事項〕
  • 資本収益性向上に向けた事業構造改革(国内油脂・油糧事業)
  • 中期経営計画達成に資する人材基盤の在り方

2. 2025年度取締役会実効性評価の実施内容

当社では、2025年度の取締役会の実効性評価を、客観性を担保するために外部機関のサポートを受け、取締役会を構成する取締役・監査役(全13名)を対象に、以下の内容について、アンケート形式での調査を実施しました。

  1. ① 取締役会の構成
  2. ② 取締役会の運営
  3. ③ 経営戦略・経営計画
  4. ④ 内部統制・リスク管理
  5. ⑤ 指名・報酬
  6. ⑥ 社内取締役のパフォーマンス
  7. ⑦ 社外取締役のパフォーマンス
  8. ⑧ 取締役・監査役に対する支援体制
  9. ⑨ 株主(投資家)との対話
  10. ⑩ 自身の取組み

調査結果を踏まえ、代表取締役社長と社外役員全員との議論を行ったうえで、取締役会にて議論を行い、最終的な評価を行いました。

3. 評価結果

今回の評価結果を通じ、当社の取締役会の実効性については、戦略の策定、経営の監督機能等の観点から、おおむね確保されていると判断しました。なお、21年度以降、評価のスコアは上昇し、高水準を維持しており、取締役会の実効性向上に向けた改善策が評価結果につながっているものと判断しております。
今回の調査結果で評価が高かった項目と、改善余地があると評価した項目を踏まえて重点的に審議・対応すべき課題を以下の通り整理し、対策を講じていきます。

(1)評価の高い項目

  • 経営戦略や経営計画が、社会の持続的な成長と中長期的な企業価値の創出に、どのように整合しているかについて認識したうえで十分な議論を行っている点
  • 株主のみならず他のステークホルダーの経済的・社会的価値の両立を踏まえた経営戦略・経営計画となるよう十分に議論を行っている点
  • 中長期的な企業価値の創出のために、ESGへの対応やSDGsへの取組において、リスクと機会の観点から会社の取るべき行動を特定し、適切に経営戦略に反映できている点
  • 経営陣の報酬制度を設計し、具体的な報酬額を報酬諮問委員会から情報を得て適切に決定している点

(2)改善余地があると評価した項目を踏まえて2026年度に重点的に審議・対応すべき課題

  • 資本コストを規律とした資本収益性重視の経営への深化と、これに即応する経営管理体制の高度化
  • グループガバナンス、グループ会社に対する内部統制システムの強化に向けた管理監督体制の見直し
  • 事業環境の急激な変化、不確実性の高まり等を踏まえた、グループ全体における潜在的な機会・リスクへの対応
  • 成長戦略の実行と中長期視点での機能強化に資する人材基盤の構築
  • 成長戦略・基盤強化戦略を加速するデータ活用とデジタル基盤構築への資本投資、その実装と評価

4. さらなる実効性向上に向けた取組み

2026年度においても、取締役会メンバーによるオフサイトミーティングや集中審議を継続し、経営課題の議論を更に深めると共に、社内・社外役員間の緊密な対話を通じて、取締役会の実効性向上に向け、継続的な改善を進めます。また、コーポレート・ガバナンスの強化を重要な経営課題と認識し、株主・投資家とのエンゲージメントを一層深化させてまいります。
中東情勢の緊迫化等により不確実性が増す環境下でも、当社は事業構造改革と成長戦略の実行により、レジリエントな経営体制を構築するとともに、資本コストを上回る利益成長を目指します。これにより、グローバルトップレベルの油脂リューション企業への飛躍を果たし、“Value UpX”で描く未来像を確実に実現してまいります。