PART.4 油の取り扱い 便利ワザ②

油の上手な片付け方

「キッチンがきれいだと、もっと料理がしたくなる♪」快適キッチンをキープするコツとは?

使ったあとは、上手に後かたづけ

料理が終わった後の油はどうしていますか?使用後の油は、適切に処置しましょう。

鍋をそのままに
しておかない

揚げ物に使った油を、そのまま鍋に入れておくのは禁物です。空気に触れやすく、またゴミや虫が入る原因になります。

冷めないうちに
処理しましょう

揚げカスも油を早くいためる原因になります。冷めないうちに、油こし器でろ過してください。※その際やけどに注意しましょう。

容器に入れて、
きっちりフタを閉める

ろ過した油が冷えたら、冷暗所で保存を。もちろん、フタをきちんと閉めることを忘れずに。

天ぷら油のリサイクル

一部の自治体など、天ぷら油を回収してバイオディーゼル燃料などへのリサイクルをしている団体があります。
また、石けんを作るサークルなどもありますのでご利用ください。

廃食用油を使ってご家庭で石けんを作るのは、強アルカリを使いますので非常に危険ですのでご注意ください。

油は「流し」には捨てないで!

油を流しや下水道に捨てるのは絶対に禁物。以下に紹介するような方法で捨てるか、各市町村の指導に従って処理するようにしてください。さらに油の付いた食器類は紙で拭いてから洗うようにし、少しでも油を下水道に流さないよう心がけましょう。

しみ込ませる

ゴミ用ポリ袋につめた古新聞にしみ込ませる

ゴミ用ポリ袋などに吸油性のよい紙や古新聞をつめ、さました油をしみ込ませる。後は輪ゴム等で口を止めて生ゴミと一緒に捨てる。

固める

油固め剤を使う

油固め剤などを利用して生ゴミと一緒に捨てる。油を加熱するときは、その場を離れないようにしましょう。

早めにもえるゴミと一緒に捨てましょう

気温の高い夏場などは、油のしみた紙や布はそのままにしておくと発熱して自然発火する場合があるため、水をふりかけると安心です。

油の容器の捨て方

油に使用するプラスチック容器(PET含む)は、「その他プラスチック容器」に区分され、リサイクル対象の飲料や醤油のPET容器とは別の扱いとなります。お住まいの自治体の回収方法のご確認を。

ついで掃除が効果的!

キッチンをきれいに保つには、調理が終わった後の少しの時間で「ついで掃除」をすることが効果的です。
汚れは時間が経つと落ちにくくなります。汚れの性質を知り、効果的なお掃除方法を学びましょう。

ガスレンジ

使った後、温かいうちに軽く水で湿らせたアクリルたわし(スポンジ)や布で拭いておく。
★やけどをしないように気をつけてください。

鍋やフライパン

鍋やフライパンは、中身をお皿に移したら、キッチンペーパーなどでぬぐってから、時間をおかずに洗いましょう。

オイルポット

油を捨てた後に残っている分は、重曹をふりかけて、キッチンペーパーで拭き取ります。また重曹(大さじ3杯くらい)を入れて、熱いお湯を入れます。一晩おいた後(少なくとも3時間はおく)、アクリルたわし(スポンジ)を使ってこすります。

ガンコな汚れには大そうじ!

ついで掃除で退治できない換気扇やガスコンロの五徳などのガンコな汚れは、「特製つけ置きボックス」で一気にきれいに!

段ボールに、45~70lのビニール袋をセットします。 ※漏れ防止のため2枚重ねにするとなお良いです。

段ボールの隅を1ヵ所切っておき、ビニール袋の端を出しておきます。 ※掃除完了後にビニール袋を切って水を抜きます。

シンク横に箱を置き、アルカリ性洗剤を少しと温かいお湯(40~60°Cくらい)を入れます。

換気扇は必ず電源を切り、プラグを抜いてから外します。外した換気扇や五徳などを入れて、30分以上つけて置きます。

パーツを出して、スポンジ等でこすって汚れを落とします。汚れが落ちたら流水ですすいだ後に乾拭きで仕上げます。

最後に、で出しておいたビニール袋の端を切って、余った液を流しに捨てます。

汚れの性質を
学ぼう!

汚れは中和させて落とすのがポイントです。油汚れは酸性なので、キッチンでは「アルカリ性の洗剤」、水アカや石鹸かすはアルカリ性なので、お風呂やトイレは「酸性の洗剤」がおすすめです。

身近な道具が
お掃除グッズに

不要になった身近な道具も工夫次第で便利なお掃除グッズに大変身!

割り箸
鉛筆削りで削って細かい汚れを取るのに使います。平らに削ればヘラとしても使えます。
歯ブラシ
水回りの汚れ落としに使えます。ビニールテープで束ねると排水溝のそうじにぴったりです。
使い古しのカード
こびりついた汚れをこすり取る時に便利です。