NISSHIN OilliO "植物のチカラ"

DXへの取り組み

日清オイリオグループは多様な知見・データ・デジタル技術を最大限に活用し、 これまでにない「未」の領域への挑戦を続け、社会課題の解決を目指します。

日清オイリオグループのデジタルイノベーション戦略

日清オイリオグループビジョン2030(ビジョン2030)で掲げる“生きるエネルギー”をすべての人にお届けするという目指す姿の実現に向けて、グループが持つ多様な知見やデータとデジタル技術を最大限に活用し、バリューチェーン全体の強靭化を図ります。

ビジョン2030では、今後見込まれる機会やリスク、社会課題を踏まえ「6つの重点領域」を設定しており、各領域における課題解決を通じた社会との共有価値の創造(CSV)を、成長のドライバーとしています。研究・開発から原材料調達・生産・物流・販売・お客さま接点に至るまで、各プロセスでデジタルを活かし、「独創的な価値創造」と「圧倒的な生産性向上」の両立を追求し、飛躍的な成長を実現します。そして、デジタルイノベーションを企業文化として定着させ、これまでにない新しい領域(「未」の領域)への挑戦を続けることで、ビジョン2030の戦略を加速していきます。

日清オイリオグループ ビジョン2030

私たちは、“植物のチカラ”と“油脂をさらに究めた強み”で、食の新たな機能を生み出すプラットフォームの役割を担います。そして多様な価値を創造し、“生きるエネルギー”をすべての人にお届けする企業グループになります。

2030年の経営目標

共通価値を生み出す「6つの重点領域」

  • すべての人の健康
  • おいしさ、美のある豊かな生活
  • 食のバリューチェーンへの貢献
  • 信頼でつながるサプライチェーン
  • 地球環境
  • 人材マネジメント

当社グループらしい勝ち筋を実現するためのデジタル活用の方向性

グローバルトップレベルの油脂ソリューション企業への飛躍を目指し、持続的なイノベーションを生み出す企業体質へ進化します。その実現に向け、「顧客接点の高度化」「技術革新の実装」「トレーサブルなサプライチェーン」に「デジタルイノベーション」を掛け合わせ、競争力の源泉とします。

競争戦略においてデジタルイノベーションを中核とし、顧客接点の高度化、技術革新の実装、トレーサブルなサプライチェーンが連携する構造図
図:競争戦略を支えるデジタルイノベーションの構造。 図の中央にデジタルイノベーションを配置し、その周囲に 顧客接点の高度化、技術革新の実装、トレーサブルなサプライチェーンの 三つの要素を示している。 顧客接点の高度化では、お客さまと当社が持つ知のクロッシングにより、 新たな価値創出を図ることを表している。 技術革新の実装では、さまざまなアプローチによって生まれる 技術的知見を融合し、事業へ実装していく考え方を示している。 トレーサブルなサプライチェーンでは、社会的品質の向上と、 サプライチェーン全体の強靭化を両立させる取り組みを表している。

2030年に目指すデジタル基盤

中期経営計画「Value UpX」では3階層の戦略(成長戦略/基幹戦略/基盤戦略)を展開します。それぞれの戦略における取り組みに、データとデジタル技術を掛け合わせることで、競争力を強化していきます。また中長期的な視点での資本投資を行い、デジタルイノベーションを企業文化として定着させ、「未」の領域にチャレンジし続けることで、「Value UpX」で掲げる戦略を加速させていきます。

3階層の戦略展開と、データマネジメント基盤およびAIを中核に各業務領域を連携させる構造図
図:3階層の戦略展開とデータ・AI活用の関係。 左側は3階層の戦略展開を示しており、 第一階層は将来の利益成長の柱となる成長戦略、 第二階層は「Value Up X」の成長ドライバーとなる基幹戦略、 第三階層はグループの安定的かつ持続的な成長を支える基盤戦略で構成されている。 右側は、データマネジメント基盤とAIを中核に、 研究・開発、調達・生産、需給・物流、 販売・マーケティング、カスタマーサクセスおよびユーザーサポートといった 各業務領域が連携する構造を示している。 図全体として、3階層の戦略とデータおよびAI活用を掛け合わせることで、 全社的な価値創出と成長を実現する考え方を表している。
各バリューチェーンの取り組み

デジタルイノベーションの施策と経営目標との関係性

経営目標の1つに掲げる営業利益目標の達成に向けて、「独創的な価値創造」と「圧倒的な生産性向上」を目指し、デジタルイノベーション施策のKPIを設定し、重要な取り組みとして推進しています。

デジタルイノベーションの施策を通じて営業利益目標の達成を目指す構造図。独創的な価値創造と圧倒的な生産性向上、その他重要施策で構成されている
図:デジタルイノベーションの施策と営業利益目標達成の関係。 上段に営業利益目標の達成を配置し、その実現手段としてデジタルイノベーションの施策を位置づけている。 施策は「独創的な価値創造」「圧倒的な生産性向上」「その他重要施策」の三つで構成される。 独創的な価値創造では、当社のナレッジを活用した新製品や技術テーマの創出、 商談データの蓄積とAI分析による顧客理解の深化、インバウンド営業の推進などを示している。 圧倒的な生産性向上では、スマートファクトリーの推進、 開発業務の高速化、最適在庫の実現およびキャッシュ・コンバージョン・サイクルの短縮を示している。

デジタルイノベーションを支える取り組み

デジタル技術の急速な進化は当社グループにとっても大きな成長の機会と考え、AI等のデジタルツールやデータを活用し新たな価値創造や生産性向上を図るデジタルイノベーションの取り組みを推進し、持続的な競争優位性の確保を目指しています。

推進体制

経営サステナビリティ推進ユニットに属するデジタルイノベーション部が主体となり、システム関連のグループ会社であるNSPと協力しながら、全社一体でデジタルイノベーションを推進しています。
デジタルイノベーション部は各事業部門が進める価値創造、業務変革、ビジネスモデルの創出を支援するとともに、全社的なデジタル基盤の整備、情報セキュリティ強化の役割を担い、NSPはITシステムの運用保守、データやデジタル技術の活用促進を担っています。
また、取締役会との連携や全社的なデジタルイノベーション戦略の定期的な更新を図るための体制を整備しています。具体的には、情報戦略会議を設置し、全社における戦略の進捗状況や課題の把握、デジタル技術情報の共有、必要施策の検討を継続的に行っています。

データマネジメント基盤×AI

当社グループは、長年にわたり蓄積してきた技術、ノウハウ、知的財産等に関するデータを、既存ビジネスの高度化や新規ビジネスの創出に取り組む上での重要資産と位置づけ、それらデータの適切な管理を行うデータマネジメント基盤の整備を進めています。また、データマネジメント基盤を、機械学習プラットフォーム、生成AIツール、AIエージェント等とも連携させ、社員が自主的にAI活用できる環境の構築を目指しています。

人材育成

デジタルイノベーション推進に必要な人材像とスキルを定義し、スキルの可視化、人材の確保・育成に取り組んでいます。
DI部と人事部門が連携し、体系的な研修プログラムを整備し、社員の成長とキャリア形成を支援します。また、社員のデジタルスキル向上につながる人事制度の構築も検討しています。
さらに、デジタル技術を活用した新たなビジネスモデルの創出や、組織文化の変革を担う人材の育成を目的に、社内提案制度を導入し、社員一人ひとりが主体的にイノベーションを起こす企業文化の醸成を推進しています。

デジタルリテラシー教育社内提案制度の事例

ITシステム管理とモダナイゼーション

ITシステムにおいて「①新たな価値創造」「②生産性向上」「③変化への柔軟な対応」という3つのコンセプトを掲げています。急速に変化するビジネス環境に対応するため、システム連携の高度化とClean Coreの徹底を軸にモダナイゼーションを推進し、技術的負債の最小化を目指します。これにより、将来的な拡張性と保守性を確保し、データ活用力の強化と業務横断的な最適化を実現します。
さらに、システムの乱立や個別最適による複雑化を防ぐため、新規投資を全社的に管理し、安全で効率的なデジタル環境を構築、事業継続性を確保しています。また、共通マスタデータを一元管理してデータ整合性を維持し、運用コストを削減しています。