
当社グループにとって研究開発は次なる成長への原動力です。価値ある商品・サービスを創り続けるためには、様々な知見の蓄積とそれらを組み合わせ、形にする技術が必要です。そのために、技術開発と商品開発を両輪とした研究開発を進めています。技術開発では中長期的な視点で新たな技術の創出に取り組んでいます。一方、商品開発ではお客さまのニーズや市場トレンドに合わせてスピーディーかつフレキシブルな対応をしています。長年の研究開発に基づくイノベーションを通じて、各重点領域における共有価値の創出に向けた研究開発を推進していきます。
当社グループの研究開発機能として、油脂の技術開発から商品開発までを担う「中央研究所」、食品メーカーや流通の皆さまのニーズに基づきアプリケーション開発や技術提案を行う「ユーザーサポートセンター」、基盤生産技術の深化を担う「生産技術開発部」、ファインケミカル事業の研究開発を担う「ファインケミカル事業部テクニカルセンター」があります。また、研究開発を知的財産として戦略的に活用を図る「知的財産部」があります。
国内外のグループ企業においては、Intercontinental Specialty Fats(ISF)、大東カカオ、セッツなども研究開発機能を有し、それぞれのグループ会社が強みを活かした取り組みを進めるとともに、グループの総合力を活かして新たな価値の創造に注力しています。
日本国内における体制としては横浜磯子事業場を中核拠点とし、「中央研究所」「ユーザーサポートセンター」「生産技術開発部」「知的財産部」「ファインケミカル事業部テクニカルセンター」を設置し、研究開発を進めています。
海外においては、マレーシアやスペインに研究開発の拠点を置き、グローバルな研究開発体制を構築しています。パーム油の主要産地であるマレーシアには、Nisshin Global Research Center(NGRC)を設置。グループ企業のIntercontinental Specialty Fatsも研究開発機能を有しています。スペインではファインケミカルの拠点であるIndustrial Quimica Lasem(IQL)が研究開発を行っています。国内外の各拠点が連携した研究開発を行い、価値創造に向けた取り組みを進めています。