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- 中鎖脂肪酸と日常活動 臨床試験により、BMIが高めの方の日常活動時の脂肪燃焼を高める中鎖脂肪酸の機能を明らかに
中鎖脂肪酸の脂肪燃焼を高める機能は、BMIが高めの方にも確認できるか
身体活動量の減少に伴い、日本人の肥満者の割合は増加傾向にあります。肥満は糖尿病や脂質異常症といった生活習慣病の一因となるため、健康の維持・増進には肥満の予防と改善が重要です。肥満の主な原因は、エネルギーの摂取と消費のバランスが崩れることにあります。そのため、身体活動量の増加や食生活の改善などによる、適切なエネルギーバランスの維持が求められます。
さらに、エネルギー源として脂肪の燃焼を高めることも、肥満の予防や改善に役立つと考えられます。これまでの当社の研究では、中鎖脂肪酸の摂取が運動愛好者の身体活動時における脂肪燃焼を促進し、持久力を向上させることが示されています。同様の結果が、運動習慣のないBMIが高めの方にも確認できるかを明らかにすべく、これらの方を対象に、中鎖脂肪酸の脂肪燃焼促進機能を評価する臨床試験を実施しました。
BMIが高めの方を対象に、中鎖脂肪酸の脂肪燃焼を高める機能を検証
【研究の方法】
日本で肥満と定義されるBMI25以上30未満の男女30名を対象に、ランダム化二重盲検クロスオーバー試験※1を実施しました。対象者には、1日あたり2gのMCT(中鎖脂肪酸油)を2週間継続して摂取してもらい、その後の日常活動時における脂肪燃焼を、部屋型の代謝測定チャンバー(ヒューマンカロリーメーター、富士医科産業(株)製)を用いて評価しました。
【研究の結果】
最終的に試験を完了した29名のデータを解析したところ、対照群(キャノーラ油摂取群)と比較して、MCT摂取群では日常活動レベルの身体活動時の脂肪燃焼率が有意に高まる結果が得られました。
部屋型の代謝測定チャンバー(ヒューマンカロリーメーター、富士医科産業(株)製)
※1 ランダム化二重盲検クロスオーバー試験
臨床試験のデザインの一つです。「ランダム化」とは、被験者を無作為にグループに割り当てることを意味します。これにより、偶然により生じるバイアスを減らすことができます。「二重盲検」とは、被験者と研究者の両方がどの試験食を摂取しているかを分からないようにすることを意味します。これにより、研究者の意識的あるいは無意識的なバイアスを排除することができます。「クロスオーバー」とは、被験者が複数の試験食を順番に摂取することを意味します。たとえば、グループAは最初に試験食aを摂取し、一定期間後に試験食bに切り替えます。一方、グループBは最初に試験食bを摂取し、一定期間後に試験食aに切り替えます。これにより、被験者間の個人差を考慮しながら、試験食の効果を比較することができます。
獲得したエビデンスを活かし、機能性表示食品を開発
本研究により、わずか2gのMCTを毎日摂取することで、食習慣を大きく変えることなく日常活動時の脂肪燃焼が高まり、肥満の予防・改善に役立つ可能性が示されました。
当社が重点領域の一つに掲げる「すべての人の健康」の実現のためには、エビデンスを獲得するだけでなく、情報をわかりやすく伝えることも重要だと考えています。その一環として、今回得られたエビデンスを活かし、機能性表示食品「日清MCTオイルHC」※2を開発しました。今後も「すべての人の健康」に貢献する脂質栄養の可能性を追求し、脂質栄養の知見を軸とした商品やサービスを提供することで、生涯にわたり、活力ある健康的な生活に貢献していきます。
※2
届出番号:I 1338
機能性関与成分:中鎖脂肪酸(オクタン酸、デカン酸)
届出表示:本品には中鎖脂肪酸(オクタン酸、デカン酸)が含まれます。中鎖脂肪酸(オクタン酸、デカン酸)はBMIが高めの方の日常活動時の脂肪の燃焼を高めること、ウエスト周囲径の減少、体脂肪や内臓脂肪を減らすことが報告されています。
