トランス脂肪酸への対応

日清オイリオグループ(株)は、食品に含まれるトランス脂肪酸について、当社独自の立場からさらなる改善の取り組みを進めています。国内では法律上定められた表示基準や含有量規制はありませんが、含有量については、世界的にも厳しい水準にあるデンマーク基準(※1)を目標に管理を行っております。
今後も使用原料や加工方法、精製方法の見直しなどによって、弊社製品のトランス脂肪酸を低減する取り組みを継続的に進めて参ります。

(※1)油脂中のトランス脂肪酸の含有量を2%までとする制限が設けられています。

平均的に見ると現状の日本人のトランス脂肪酸摂取量は、諸外国に比べ比較的少ない傾向にあります。
また、日本では諸外国のような規制もありません。
しかし、昨今の社会情勢や当社に寄せられたお客様のご意見、ご要望を踏まえ、低減への対応を進めています。

諸外国の対応

現在、国際機関や諸外国では、食事から摂取するトランス脂肪酸について、摂取量の勧告や含有量表示の義務化、含有量の規制等が進められています。 日本国内でも報道で取り上げられ話題となっています。

日本におけるトランス脂肪酸摂取量

2012年3月に食品安全委員会から公表された「食品に含まれるトランス脂肪酸の食品健康影響評価」によると、日本人の大多数はWHO(世界保健機構)の勧告(目標)基準である、エネルギー比1%未満であることが示されました。

バランスの良い食生活を

食品安全委員会の推計は、あくまで、国民健康・栄養調査の平均値を使ったものなので、個人のばらつきを考慮したものではありません。
例えば、脂肪の多い菓子類や食品の食べ過ぎなど偏った食事をしている場合などでは、平均値を大きく上回っている可能性もあります。
健康維持には、トランス脂肪酸のみならず、脂肪の摂り過ぎに注意して、動物、植物、魚由来の脂肪をバランス良くとることが大切です。